保険屋さんが教える、生命保険は掛け捨てが正解!の理由

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お金の育つ木B級ニュース

 保険には死亡保険に代表される生命保険と、自動車や火災保険などの損害保険があります。

自動車保険や火災保険は掛け捨てが基本ですが、生命保険や医療保険は貯蓄型に加入している人も多いと思います。「使わなかった保険料が返ってくる」ってCMのセリフ、魅力的ですよね!

 まずは、保険ってそもそも何?というお話からしたいと思います。

保険は”助け合い”

 一言で言うと、保険は「助け合い」組合です。決まった保険料という掛け金を毎月みんなでためていきます。

 そうやってできた「共有財産」は、非常時に「困った人」が使えるようになっています。どんな「非常時」にどんな「困った人」が使えるのか、約款という約束事で決められています。

 どれくらいの金額で助けてほしいかによって、毎月の掛け金も比例して高くなります。

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 ウチの祖母は頼母子請(たのもしこう)という互助組合をしていました。毎月1000円ずつメンバーがお金を払います。何かお祝い事や事故などで急にお金が入用になった時、「今月は私が使います」とメンバーに伝え、それまで集まっていたお金を例えば10000円使う、ということを繰り返します。

 メンバーが全員一度使い終わると、また次に使うチャンスを与えられることで公平性を保っていました。この頼母子講などは保険の原型に近いと思います。

 この頼母子講は近隣の住民がメンバーで、それぞれが顔見知りなので、使う申請理由も嘘がつけません。また顔見知りなのでお金をちゃんと払ったかどうかもすぐにわかります。主に口約束で運営されていました。

 保険はもっと広い範囲の人を対象にするので、約款というきちんとした書物で決まり事を厳格に決めます。管理もメンバーとは違う保険会社という管理者をもって、公平性を担保しています。

 このように本来保険は、「自分が使うために自分の資産を作る」性格のものではなく、保険料という掛け金を払い、メンバー全員のための共有財産を作るのが本旨です。

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 ですから本来の意味では、非常時でもないのに「共有財産」からお金を引き出すことはありません。

 しかし「掛け金」が共有財産になるという意識は、正直一般の人にはなく、「自分の財産」だと感じるので、返して欲しい気持ちが先に立ちます。

 特に日本人は貯蓄が好きで、本来の保険の形である「掛け捨て」を好まない人が多いです。

 保険会社は保険商品を広める過程で、日本人の貯蓄志向に合わせるために「返ってくる」保険を作りました。お客様に好まれるために。

 ですから、本来の保険とは少し路線がずれるのですが、お祝い金などのプレミアをつけてみたり、一定の期間何もなければ掛け金を返してくれたりする商品が生まれました。

 そして、このような「掛け捨てでない」(=本来の形ではない)保険が大流行するようになったのです。

掛け捨て保険より、貯蓄型保険は保険料が高い!

 本来の「掛け捨て保険」に、言ってみれば余計な「返ってくるシステム」をくっつけることになります。もちろん、そのシステムを動かすための人件費、事務費、そして原資になる資金を掛け金にプラスすることになります。

 掛け捨てよりも貯蓄型の保険が高いのは当たり前ですね。

 要は、返してもらう予定のお金に保険会社に手数料をプラスして、保険料として払うわけです。もちろん、そのお金には普通に貯金していても若干の利息は付くでしょうし、保険会社は機関投資家として集めた保険料を運用します。ですからその「儲かるであろう分」を差し引いてはくれます。

 それなら、自分で投資して増やした方がよくありませんか? もちろん保険会社のような大規模な資金を使って高リスクを取る投資は出来ません。

 でも、投資信託などミドルリスク級の安全な投資ならできますよ。一切リスクは許容できない!という方は、減らないけど増えない銀行に預けておく手もあります。

※厳密にいうと、インフレを考慮すれば、銀行に預けているだけではお金は目減りするのですが、これはまた別の機会に。

「返ってくるお金」をもらうと、いざという時の保険がなくなる?

 次にもうひとつ問題点があります。保険商品によっては返ってくるお金を受け取って、それと引き換えにいざという時の保険が無くなってしまうものがあります。

 非常時の時のために保険に加入しているのに、なんのこっちゃ?ですね。

 例えば、終身保険。これは貯蓄としても使えます。終身保険というのは死亡保険のひとつで、死んでしまった時、遺族に決められた額のお金が支払われるものですが、実は長期間かけておけば解約してもそれなりのお金が返ってくるのです。

 これを利用して、解約して先もらいして生きているうちに使う選択も出来ます。実際に販売するときにそんな説明を聞くと思います。

 でもね、よく考えてみて下さい。この保険の「保険金」をもらうのは一回だけなんです。

  • 死亡した時に、死亡保険金として遺族に支払われる
  • 生きているうちに解約して、解約返戻金として有意義に使う

 解約金ももらって生きているうちに使って、そして死んだ後の保障も残す・・・なんて選択肢はないのです。

 つまり、もらっちゃえばそこで終わり。あとで死んでも何にも残らない。

 最初からこれを狙って、本命の死亡保険を別にかけているなら別です。しかし、これ一本しかない場合、本命の終身保険を解約してしまって、本来備えておきたかった亡くなった後の保険はどうするのですか?

 そこをよく考えないといけません。

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 最近は「掛け捨て」の終身保険も出ました。

実は、保険会社としてはふつうの「貯まる」終身保険と同じように、「掛け捨て」の終身保険だけを商品開発したかったのですが、なぜか金融庁がダメだと言ったらしいです。

ですから「掛け捨て」の終身保険は医療保険にくっついています。この形でないと商品にしちゃならんと金融庁が言ったのですよ。本来はもっとシンプルな「掛け捨て」の終身保険を出したかったんですけどね。

よくあるご相談

 ウチのお客様がよく相談に来られるパターンをご紹介します。

 若い頃、「掛け捨てなんかあほらしいわ!」と思い、「お高いけど後で返ってくる楽しみのある」貯蓄型の保険に加入します。

 そして、若い時代をすぎ、また不景気にもなり、給料も減り、なんならボーナスもなくなってしまって、保険料が負担になってくるのです。

 「保険料がしんどいから掛け捨ての保険に変えたい」とのご相談が増えています。

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 たまる保険なら、長い間掛けていれば解約返戻金がもらえることが多いです。その解約金で一時金をもらい、さらに高い保険料を掛け捨てに変えて下げることを狙うわけです。

 いい考えですね! ただし、条件があります。

  • 年齢が上がっているので、若い頃よりも保険料が高くなる
  • 健康状態が悪ければ、そもそも保険に加入できない

 この条件をクリアして、今の年齢の掛け捨て保険料が、現在支払っている貯蓄型保険料よりも安ければ成功です。

 しかもダメ押し。貯蓄型保険を解約してもらった一時金は、大抵の場合、今までこつこつ支払ってきた保険料よりも少ないのがほとんどです。損しちゃいましたね。

まとめ

 掛け捨てよりも貯蓄型保険が魅力的だわ!というあなた。2点だけ気を付けて下さい。

  • 最後まで掛けきれる自信がある
  • ピンチの時の保険は別建てしておく

 不安定なこのご時世。ちょっとでも先々貯金になれば。。。との思い。よくわかりますよ。

 ただ、解約は基本的に損だと覚えておいてください。普通は中途解約はかけた保険料分は戻りません。

 10年間とか20年間とかゴールがあって、そこまで解約することなくかけ続ければ○○円もらえるという商品の場合は、必ずゴールまで掛けきりましょう。途中解約は損ですから。

 それでも、何があるかわかりません。お金の入用なことが起き、多くの人が、かけた保険料よりも安くなることがわかっていてでも、一時金を求めて解約をします。損してでもね。

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 そして、貯蓄用保険は、保険という商品を使った貯金だと割り切ってください。

 保険と貯蓄の両方を兼ね備えた商品は、あることにはあるのですが、少数派です。多くはメインの保険に特約という切り離せるパーツとして貯金部分が付いています。

 その場合は、特約部分を切り離すことで両方活かすことも可能でしょう。

 むずかしい話わからんわっ!という方は、ぜひお近くの代理店に色々教えてもらってください。

 十分ご自身で理解できるし、代理店手数料取られるから安いに越したことはない!という方は、ネット保険も一案です。(ただし、代理店型と違って細かい相談は出来ませんので注意)

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 私が助言するとすれば、保険はピンチをしのぐための経済的な支えと割り切って、掛け捨てのシンプルな保険を、死亡用、医療用、がん用、介護用、収入補償用と分けて、かけておくことです。

 リスク分散と言いますが、分けてかけておくことで後のメンテナンスがしやすくなります。いらないと思えばその商品だけ切れますし、保険料が苦しくなった時も、需要度の低いものから切れます。

 あれもこれもどんぶり勘定になった保険は、メンテナンスがしにくいし、どんな状態になったらもらえるか、お客様側でわかりにくい。わかりにくいから、本来もらえるのに請求しそびれる。

 簡単な内容の掛け捨ての保険を、種類ごとに揃えましょう。これが一番ですよ。

おまけ

 一度、ご自身の保険加入内容をプロに相談されることをお勧めします。

お世話になったり、懇意にしている方に保険代理店や保険会社の営業員がいれば、その方に話すのが効きやすいでしょう。

 特にそんな人知らないという人は、保険比較をしてくれる中立のショップで話を聞いてみてもいいかもしれません。

 利点としては、特定の代理店はそのお店が扱っている会社の商品しか説明できませんが、保険ショップはたくさんの会社の商品を取り扱っているので、選択肢が広がります。

 とはいうものの、あちらもお商売。説明を聞いて、商品を紹介してもらったら、その場の雰囲気に流された契約なさらないように。

 ご家族や友達と一緒にいって、複数の目で商品を見るか、持ち帰ってご家族と相談しましょう。

 相談自身は無料です。有意義に利用しましょう!

プロの意見も交えた初心者にやさしい保険選び 【保険ランドリー】

今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。感謝です!(春香拝)

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