追記:共同通信社が、KDDIは音声通話が一切通じなかった利用者に向けて、返金の対応をすると発表。対象者は数百万人に上る模様。
KDDIに確認したところ、自社で発表したものではないので回答を差し控えるとのこと。原因や影響規模、再発防止策については29日に発表する予定とのことで、おそらく29日の決算時に補償に関しても発表があると思われます。
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7月2日午前1時35分ごろから、大規模なKDDI通信網でのトラブルが起きました。うちは家族全員がau。そして予備の1台がpovoなので、見事に全滅でした。

原因は?
3日11時からKDDI側の会見がありました。原因は、メンテナンス時にコアルータを旧製品から新製品に取り換える際、VoLTE交換機で不具合が起きたことでした。アラームを受けて、処理できなくなった音声データを一時切り離し、再度戻したところ、再接続要求が多発して少なくとも2倍以上のアクセスが集中。加入データベースの位置情報をVoLTE交換機に反映できず、データの不一致が起きたそうです。最大3915万回線に影響が及んだとか。
→ KDDI高橋社長が通信障害を陳謝、原因はコアルーター交換時の不具合とアクセス集中 ←
復旧のために流通制限を行っているそうですが、16時30分現在で、電話はできない状態です。アンテナは立ったり消えたり、不安定ですね。まだ完全復旧には時間がかかりそうです。
NTTドコモも2021年10月に通信機器の工事の際に、大規模な通信障害を起こしています。延べ1290万人に影響がありました。ソフトバンクも2018年12月にLTE交換機の故障で、約3060万回線に影響のある大規模通信トラブルがありました。この時は最初の大規模通信トラブルということもあってか、復旧後4~5日で1万件ほどの解約があったそうです。もうどこのキャリアだから大丈夫ということはありませんね!
金子総務相は「重大な事故と受け止めている」「しかるべき措置をとる」と語り、行政処分の可能性もあります。KDDIの約款では24時間以上全く通信ができない状態になった場合は損害賠償をするとあります。この大規模障害では、「つながりにくい状態」が続いたのであり、「全く通信ができない状態」だったかは微妙で、損害賠償のケースに当たるかは不明だそうですが、KDDIの高橋社長は、「今回の障害を精査した上で保障を検討する」と述べています。
対策は?
キャリア側には通信機器の工事やメンテナンスの際、トラブルが起きないように綿密な計画を立てていただくようお願いするしかありませんが、消費者側として何か対策はとれないでしょうか。
ひとつ考えられるのは、2つ以上のキャリアにまたがって契約しておくということです。数年にわたり、ソフトバンク、ドコモ、KDDIと大規模障害が起こりました。どこのキャリアでもこういう可能性があるということです。しかし、2キャリアが同時に大規模障害を起こす可能性は低いですから、サブ回線があると心強いと思います。もう、1キャリアの時代ではないかもしれません。
かくいう私もメインスマホのauが突然故障したときの対策として、サブスマホにpovoを入れていたのですが、どちらもau回線だったため、双方通信が止まりました。スマホが2台あるだけではなくて、キャリアも考えないといけませんね!デュアルシムのスマホなら、ぜひ対策をお取り下さい。
まとめ
余談ですが、ニュースで公衆電話が大盛況だったのを見て、固定電話を引いてないご家庭が増えたのだなと思いました。固定電話はうちでもほぼファックス専用機と化していますね。それでも今回のKDDI通信障害では役に立ちました。
平常時には必要ないと思っていても、いざというときに役に立つものはありますね。あまり極端に合理化を進めても危険かもしれません。人生ゆとりも必要ですね。

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