金融教育の意義
2022年4月から、高校の家庭科で金融教育が始まりました。投資信託など、投資の基本や、住宅ローン、家計の組み方など、結構具体的です。こういった基礎があれば、iDeCoやNISA、保険の加入時など、あまり迷わなくていいですね。なによりも、投資詐欺に遭いにくくなります。金融リテラシーの高い人は、詐欺師の美味しい話に、おかしいと気づくことが出来ると思います。詐欺被害を未然に防ぐ上でも大変効果的ですね。
背景には、先に述べた投資詐欺の被害を減らすことだけではなく、成人年齢が18歳に下がったことで、高校を卒業してすぐに大人として契約行為にさらされることがあります。昨日まで学校に行っていて、親御さんからお小遣いをもらっていた立場から、急に給料でやりくりをさせようっていっても、無理がありますよね。私は、小学校の時にはじめてお小遣いをもらった時から、お小遣い帳をつけるように母から指導された関係で、立派な守銭奴に育ちました(笑)
簿記を得意とする母のおかげで、貯金はするようになったのですが、投資に関する教育はされなかったので、投資信託などを買うようになったのは、つい最近のことです。それでも、不確かなものに浪費しているようで、なかなか不信感はぬぐえなかったものです。私も、高校の頃から、金融教育を受けたかったですね。もう一つ言うと、高校生の時から、積極的にアルバイトをさせるべきだと思います。お金は親からもらうものじゃない。汗水たらして働いて、その対価として得るもの、という意識が芽生えると、金融教育に対する身の入り方も違うと思います。何より、これだけ稼ぐのに、これだけ大変なんだと目星がつけば、無駄遣いも減るでしょう。これも立派な教育だと考えます。
銀行に預けていても、お金は増えない
郵便局の普通貯金の金利が、7%だったころは、そこそこ利息は付きました。100万円預けていれば、7万円増えますよね。普通預金でも高い利子が付きましたから、みんなこぞって定額貯金に預けたものです。お金を預けるだけで、なんのリスクもなく、そこそこのお金が増えました。こんないい時代もあったのです。
最近の利息は、0.002%くらいでしょうか。ネット銀行で、条件付きで0.1%のところがありますが、0.1%もらえれば、ありがたい方でしょう。ほぼ、預けたお金に利息は付かないと言ってよいと思います。というか、逆に目減りすると考えていいと思います。どういうことかというと、インフレによって、お金の価値は下がるからです。20年も30年の前と同じ金額で物は売られていません。たいていは値上がりしていきます。同じ物を買うのにたくさんのお金が必要になるのですから、お金の価値は下がっていると考えられるのです。ずっと昔は、1円や2円で家が建ったでしょう?もう当時とはお金の価値は比べ物になりませんね。
今日や明日、すぐに一足飛びに物の値段が跳ね上がるわけではありませんが、老後が心配だとか、将来不測の事態が起こった時のために、コツコツ貯金をしていても、必要になった時には、お金の価値が目減りしている可能性が高いということです。
投資を考えよう
銀行に預けていてもお金が増えない、むしろ目減りするならどうやってお金を守ればいいのでしょうか。貯金以外にお金を増やす方法は、投資か副業くらいでしょう。今の日本人は貯金が大好きで、投資アレルギーの人が多いです。投資は危ない、アヤシイ。。。といったイメージをお持ちでしょうか。
「投資」と「投機」という言葉を使い分けて下さい。よく、値上がりすると思った株に全財産をかけて、暴落して一文無し。。。なんてイメージは「投機」です。一点集中、一か八かの博打だと思ってください。本来の意味の「投資」ではなく、ギャンブルです。パチンコや競輪、競馬に近い世界です。
個別株は、気に入った企業の情報を自分で勉強しなければならないので、上級者向きです。もちろん、きちんと取り組めばリターンも見込めますし、余剰資金でするように気を付ければ、損をしたところで生活が脅かされるものではありません。株主優待などお得な制度もありますし、興味のある方は、初めての株式投資を個別株でいきなり100株購入せず、小さい額から試してみるといいでしょう。今は、たくさんのネット証券があり、手数料も安いです。100円から購入できますよ。
はじめてさんのお勧めは、投資信託です。プロに任せてしまう投資方法です。もちろん、信託商品は自分で選ぶのですが、こういう考え方で、こういう商品を購入しますよ、という決まりを見て、気に入ったところを選びます。投資信託には手数料がかかりますから、それが安いものを選ぶと良いですね。eMAXIS Slimシリーズが私はお気に入りですが、この投資信託は、安全性が高くて手数料が安いんです。大変人気があります。気になる方は、よく調べたうえで、ご自身の責任において購入してくださいね。損をすることもありますが、順調に増えれば、貯金よりも大きく増えます。
ライフプランを考えよう
学生さんならお小遣いをもらった時、社会人ならお給料が入った時、どうやって一か月過ごそうか考えますね?ランチ代がこれくらい、今月は友達の結婚式があるからこれくらい使うな、飲み会が何回くらいあるな、旅行に行く予定があるな。。。など。そういったプランを一生涯に渡って考えてみるのが、ライフプランです。
正式なものはライフプランナーでなければ難しいですが、大まかに、結婚資金、教育資金、老後資金が人生での3大支出なので、これをどう賄おうか考えます。よっぽどの高給取りでもない限り、結婚することになった月のお給料だけで賄えませんね?普段からコツコツためておかなければいけないはずです。大きな会社にお勤めの方は、財形貯蓄を使うといいでしょう。お給料から天引きしてくれるので、有無を言わさずたまります。この予定を元に、月にどれくらい貯金しようか考えます。
加えて、アクシデントがあった時のことを考えます。あくまでの上記のライフプランは、何事もなく順調に生活出来ている時の話です。人生、何があるかわかりません。病気やケガ、事故。不幸にして配偶者や子供を置いて亡くなることもあるでしょう。今のご時世、会社がずっとあるとは限りません。突然の倒産、リストラ、自身の病気などで働けなくなること。何があるかわかりませんね。これに対応するのが保険商品です。貯蓄で全部賄える高給取りのみなさんは、貯金だけで構いません。それでは心配な場合はリスクを減らすために保険商品を考えます。
こうやって考えていくと、入ってきたお給料をすべて使ってしまっては、いつか困る時が来るということがわかると思います。
まとめ
とはいうももの、従来、ライフプランもお給料が右肩上がりで上がることを前提に作られています。定年まで会社で勤めることが出来て、そして、急な減給もなく、昇給することが前提です。しかし、今のご時世、これは大変な好条件だと思います。突然リストラされることも、会社が倒産することもあります。家族が多かった時代は、介護の負担も少なかったですが、少子化で兄弟も減り、親御さんの介護問題も負担が重くなりました。シングルの方はご自身が介護状態になった時のことを考えておかなければいけませんよね。先の見えない時代になりました。景気もよくありませんから、年金も目減りすることでしょう。
私たちにできることは、少しでも経済的に防衛すること。支出を減らすことと、収入を増やすことしかありません。そして、お金自身に少し働いてもらうことが投資です。どうですか?お金について、少し考えてみませんか。
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