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明治が販売する、大人気の飴、チェルシー。
バタースコッチ、ヨーグルトスカッチなど、愛用していた人も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
芳醇なバター香る、コクのあるバタースコッチも、甘酸っぱいヨーグルトスカッチも、大好きでした。
あの、チェルシーが食べられなくなるなんて!
ニュースを聞いた時は、本当に悲しかったです。
チェルシー販売終了:販売規模の低迷のため
報道によると、明治の販売する飴、チェルシーは、2024年3月末で販売を終了するとのこと。
チェルシーは、1971年に誕生しました。
スコットランドに伝わるスカッチキャンディーをもとに作られたものです。
スカッチとは高温で煮詰めるという意味で、アメリカでは広く知られた家庭の味。
スコットランドの『スコッチ』ではないんですね。
ピークでは25億円あったチェルシーの売り上げは、2022年には5億円に激減。
昔は人気のあった飴ですが、最近ではグミやチョコレートの方が人気があり、徐々に売り上げが落ちています。
固い飴、ハードキャンディの市場は軒並み減少しています。
苦戦しているのは明治のチェルシーだけではありません。
2023年1月には、サクマ式ドロップで有名な佐久間製菓が114年の歴史を閉じ、2021年4月には、イチゴミルクキャンディーで有名なアメハマ製菓が111年の歴史に幕を下ろしました。
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今の若い人は、固い食べ物を好みません。
そのため、ハードキャンディの人気は下がっています。
もはや、飴文化は過去のものとなりつつあり、同じように、ガムもコロナ禍以降、売れ行きが落ちているのです。
ハードキャンディは、通学や通勤のシーンで食べられることが多いですが、コロナ禍には、自宅で仕事をしたり、勉強をしたりするように社会が変わりました。
飴は口寂しい時や、のどが渇くけど、飲み物を飲むほどでもない時に食べられるものです。
自宅に居れば、会社や学校に居るのとは違い、なんでも好きなものを飲食できますよね。
運びやすいけれど、満足度も低い飴は、選ばれなくなっていきました。
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ガムは、口臭予防としてミント味のような、すっきりした香りのものが流行っていました。
これもコロナ禍でマスクをするようになってからは、売れ行きが下がっていきます。
マスクをしていれば、それほど口臭が気にならないからです。
また、ガムについては、噛み終わったガムを捨てるという手間も嫌われている様子。
同じように嚙み心地を楽しめて、最後にゴミの出ないグミに、軍配が上がったようです。
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このように、現在、人気があるのはグミ。
SNSで紹介されて大ヒットし、こぞって新商品が発売されています。
大阪のおばさまは、『飴ちゃん食べるか?』とカバンから飴を出すのがあいさつ代わりになっていましたが、これからは『グミ食べるか?』となるのでしょうか!?
高額転売の餌食にされているチェルシー
2024年3月現在、スーパーなどの小売店では、チェルシーを全く見かけなくなりました。
チェルシーファンが最後のひと箱を買おうとスーパーに駆けつけて、買い占めしたのでしょうか?
SNSには、チェルシーがどこにもない!という報告が相次ぎます。
チェルシーはどこへ消えたのでしょうか。
実は、メルカリなどのフリマアプリで、高額転売されていたようです!
1袋200円前後のチェルシー1箱が、2000円で販売取引が成立した例があり、ファンは怒りを募らせています。
お時間がある方は、メルカリで『チェルシー』と検索をかけてみて下さい。
かなりの数のチェルシーが販売されています。
最近では、マクドナルドのハッピーセットのおもちゃ、『星のカービィ』が高額転売されていたことがニュースになりましたね。
コロナの時期にマスクの高額転売が流行してから、どんどん転売ヤーのモラルが低下しているように感じます。
マスクの場合は、供給が追い付いてきて、転売ヤーの暗躍も終息しましたが、今回のチェルシーは、もう販売終了が決まっていますから、ファンが高額取引を望む間は、収まることはないでしょう。
ちなみにサクマ式ドロップの時も、高額転売が横行しました。
現在でも、空き缶が観賞用として売られていますし、1缶10000円の値段のものが販売中だったりします。
マスクの時は、メルカリが転売できないように規制を掛けましたが、転売ヤーは『ホチキスの針』をマスクの隠語として、実際には水面下で転売を続けていましたね。
需要と供給のバランスで値段が付くのが資本主義だということは理解していますが、それにしても、転売ヤーの方々のたくましすぎる販売方法は、どうにかならないのでしょうかね?
チェルシーの最後を穏やかに見送りたかったのですが。
高額の商品をメルカリで購入することは、悪質な転売を認めることになるので、私は買いません。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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