赤い口紅があればいい
『赤い口紅があればいい』野宮真貴著(幻冬舎文庫)を読みました。
『赤い口紅があればいい』は野宮真貴さんが書いた本です。野宮真貴さんはピチカート・ファイブのボーカルの女性で、渋谷系のファッションをリードしてきた女性です。
この本は40代50代の女性が、若作りをすることなく、それでいて年齢相応にふさわしい美しさを漂わせる「美人」になるテクニックを説いた本です。
テクニックも満載ですが、マインドといった方がいいかな。読んでいて背筋の伸びる本ですね。
きりりとした赤い口紅が本当の意味で似あうのは、若いころではなく40代50代を迎えてからだとおっしゃっています。
若い女性のほんのりピンク色の可憐さはありませんが、成熟した女性の意思の強さを感じさせる色だと。
最近マスク生活が長くなり、口紅さぼってましたね。ちょっときりっと背筋を伸ばして、久しぶりに紅を引きたくなりました。
女は紅をひいて戦うのよ
「女は紅をひいて戦うのよ」とは、『口紅コンバット』佐伯かよの著 の主人公、紅鳥忍のセリフです。初めて読んだとき、ぞくぞくしました。子供でしたけどね(笑)
あれ以来、勝負時の女は口紅つけるんだ!と頭にインプットされてしまったのです。
子供にとって漫画はバイブルです。その中の名台詞に心がわしづかみにされてしまうことがあります。私にとって口紅コンバットの「女は紅をひいて戦うのよ」は、生きる指針になりました。
口紅を引くと戦闘態勢に入ります。仕事の状態、オン状態にシフトします。家族曰く、顔も口調も変わるそうです。
そして家に帰って口紅を落とし、エプロンを付けると「ママの顔」になるそうです。自分じゃ変わってるつもりないんですけどね。
そんな折、また口紅の本に出合いました。
二つの口紅が出会ったとき
そんな口紅のベース?のある私が『赤い口紅があればいい』を手に取った時、やっぱり「戦う女」の本だろうと思ったのです。
しかしそうではありませんでした。この本の赤い口紅は戦闘態勢に入るものではなく、女性らしさ、それも相応の年齢を重ねた女性の凛とした魅力の象徴でした。
そうか。私もトシを取ったから、口紅の意味も変わるんだ。。。と妙に納得したのです。
大学を卒業して営業の道に飛び込みましたが、若い私にとっての営業は戦いでした。先輩の技を盗み、上司にはしごかれ、下剋上の中後輩はどんどん私を追い抜いていく。冴えない下位レベルを泳ぐだけの毎日。
スター先輩には軽くあしらわれ、絶対抜いてやる!と鼻息だけは荒くとも、実力伴わず。やがてやる気の方から枯れちゃいました(笑) 腐ってる暇があったら、努力すればいいのですけどね。努力だけじゃどうにもならないのが営業の世界。
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そんな若いころを過ごし、転職なんぞもしながら、少しずつ私も年を取りました。年齢が行くと活きの良さも失われがちです。
しかし、年齢とともに得るものもあります。落ち着き、経験、余裕など。そういう「落ち着いた大人の女性」の象徴が、この本の説く「赤い口紅」なのです。
多分、紅さが違う。若い紅さは目の覚める勢いがある紅。そして落ち着いた大人の紅は深い紅。
私も是非に身に着けたい。これからは落ち着いた深い紅で戦おうと思います。
2冊とも面白いですよ。ぜひお読みください。
MiMc サプリリュージュ
一冊目の「赤い口紅があればいい」の著者、野宮真貴さんは、オーガニックの口紅を開発されています。サプリルージュと呼ばれています。
体によいオーガニックの材料を作られた赤い口紅ですが、オーガニック素材はキレイに発色させるのが難しいそうで、ずいぶん苦労して開発されたそうです。
これはカラーリップで、普通の口紅よりもやさしい感触です。ファンデーションでばっちりメイクしない日も、リップだけ色づけておけばワンマイルのお買い物なんかには便利ですよね。
もちろんオーガニック精油使用。野宮さんのこだわりが生きています。なんかね、体に対して悪いものを上から塗っている罪悪感のようなものがメイクにはあるのですが、このリップにはないんですね。
むしろ体が喜んでいる感じがして好きです。
よかったら一度覗いてみて下さい。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。感謝です!(春香拝)
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