牛乳キャップでメンコが流行る
私が小学生の頃、給食には瓶の牛乳が出ました。その牛乳キャップでメンコみたいに遊ぶのが流行ったのですね。今の若い方、メンコってわかりますかね。丸い厚紙のようなのを指ではじいて、裏返ったら自分のものになる遊びです。
結構これが面白くて、休み時間には1分の時間も惜しんで毎日毎日牛乳カップでのメンコ遊びを楽しんだものです。あまりにもみんなが室内でメンコに熱中するので、昼休みには外で遊びなさい!と先生の命令が出るくらい。とうとう昼休みの牛乳キャップメンコは禁止される事態になりました。
禁止されたら燃えるのがコドモというもの。そりゃあ、もう短い10分休みでスピーディーに熱狂しました。
で、実は私、この牛乳キャップメンコがめっぽう強くてですね。持ちキャップはゆうに3000枚を超えていたと思います。春香とやると全部持っていかれるからヤダなんて言われて、最後は仲間にいれてもらえなくなったくらい。
牛乳キャップブローカー始めました
みんなが仲間に入れてくれないものですから、なんとか遊べないかと考えました。そこでですね、有り余っている手持ちの牛乳キャップを、遊びたくても手持ちの無い子に融通するシステムを作ったんですね(笑)
10枚貸したら11枚にして返す。ノートや鉛筆、可愛いシールなどとの物々交換も可。これを仲良しの子に持ちかけました。これが爆発的に売れまして。
毎日予約が入ります。私は牛乳キャップを融通する代わりに、
○当時流行りの星型鉛筆
(丸くなくて星形になった鉛筆。よく考えたら書きにくいが、当時は高価で大流行した)
○キラキラ折り紙
(主に折るのではなく、コレクションする目的で買う)
○香り付き消しゴム(消しゴムに香りなど必要ない)
○クッキーの香りの付いたポケットティッシュ(ティッシュにも香りなど必要ない)
と、まあ、当時の小学生女子ならばのどから手が出るほど欲しいアイテムがわんさか手に入りました。
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そのうち、学校では手に入らない珍しい牛乳キャップをお金持ちの子が持ってきて、これをあげるから5枚融通してほしいと持ち掛けられまして。牛乳キャップの種類によって序列が生まれました。
私はその5枚で手に入れた珍しいキャップを、どうしても譲ってほしいという子に10枚で譲り、5枚儲けました。それからは同じように、私が買い入れた枚数よりも多い枚数で他の子に譲り、私のキャップは増える一方でした。
しまいには他のクラスからもお客さんが来て、私の牛乳キャップブローカー商売は大成功でした(笑)
ついに当局の手が・・・
そのうちに似たようなバッタ屋が出来まして。私の真似をして牛乳キャップを融通するのですが、ある子は仲良しの子にはたくさん渡すのに嫌いな子には少ししか出さないなどの不平等な商売をするし、また別の子は私よりもはるかに利息を多くとって悪もうけしようとしました。
そんな中、先生に苦情をいう人が出て、私は先生に呼ばれました。事の次第を包み隠さず話しましたが、「学校で商売をしてはならん!」の一言で、私のブローカー稼業も禁止を言い渡されました。ついでに牛乳キャップメンコまで禁止の憂き目にあいました。。。
でもね、ここだけの話ですが、学校で禁止されているだけで、放課後に友達とやる分には先生のお咎めもありません。それからしばらくは、熱狂的な牛乳キャップメンコ大会と私の商売は続きました。
しばらくして、次にゴム飛びが大流行すると、牛乳キャップの需要が落ち込み、いよいよ私のブローカー稼業は店じまいに追い込まれましたけどね。
まとめ
この牛乳キャップブローカー経験が、私の商売の原点です(笑) この時の楽しさが病みつきになったのです。
先生に禁止されることになりましたが、みんなが牛乳キャップに価値があると信じ、ある意味、キャップを貨幣として原始的な経済が芽生えていたのだと思っています。とはいうものの、ベースにあるのがメンコ遊びですから、この遊びの流行が終われば、この原始経済も終わりを迎えたことと思います。
いかがですか? みなさんも商売始めてみませんか? 今は借財をして店舗を構えなくても、インターネットを使えば、小資本で商売ができるのですよ! いろいろ検索なさってみてください。
今日はこの辺で。私の原風景のお話でした。
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