チューナーレステレビが人気
チューナーレステレビが人気です。チューナーレステレビというのは名前通り、地上波を見るためのチューナーが内蔵されていない「テレビ」のことです。テレビの見られないテレビですね。そんなテレビ何の役に立つんだって声が聞こえてきそうですね。
このチューナーレステレビはYouTubeやNetflix、Amazon Plime Videoなどネット動画を見るためのものです。パソコンやスマホ、タブレットでもネット動画は視聴できますが、やっぱりテレビの大画面で見ると迫力が違いますよね!
テレビが見られないテレビなのですから、言ってしまえばモニターに近いものなのですが、モニターとの違いは、テレビ単体でインターネット接続できる点です。インターネットに接続できますので、Google Playから他のネット動画アプリもダウンロードできます。
※モニター単体でインターネットに接続できるテレビをスマートテレビといいます。普通のスマートテレビはインターネットもつながるし、テレビも見られます。チューナーレステレビは、スマートテレビからテレビチューナーを外したものですね。
最近は若者のテレビ離れが叫ばれるくらいで、地上波を見ずにネット動画を視聴する人が増えています。そんな若者をターゲットに売り出された商品なのですが、爆発的に人気が出たのは、もうひとつ理由があります。それは、NHK受信料を払わなくてもよいテレビ、だからです。
・・・・・<各社のチューナーレステレビ発売状況>・・・・
- ドン・キホーテ「チューナーレススマートテレビ」2021年12月10日発売
- STAYERホールディングス「4K対応 43V型チューナーレス スマートテレビ」2022年2月4日発表
(5月の発売を予定していたのですが、半導体不足などが理由で中止) - ユニテク「アンドロイドモニターテレビ」2022年5月11日リリース
- SmartTV,inc.「43V型4K SmartTV」2022年7月15日発売
- エディオン(開発はTCL) 43V型チューナーレス液晶テレビ「43P63E」2022年6月13日 クラウドファンディングで先行販売
- ドウシシャ「ORION AndroidTV搭載チューナレススマートテレビ」2022年6月21日発売
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NHK受信料を払わなくていい
NHKの受信料は、放送を受信できる受信設備を設置した場合は、支払わなければなりません。
放送法第64条に「NHKの放送を受信することができるテレビをお持ちの場合、NHKと受信契約をしなければならない」との規定があり、放送法に基づき総務大臣の許可を得て定められた日本放送協会放送受信規約で「放送受信料を支払わなければならない」と義務づけられています。
NHKホームページ
現行の放送法によると、NHKの放送を受信することができる場合、NHKと受信契約をしなければなりません。これは他のチャンネルをみるつもりでテレビを購入し、NHKを一切視聴しなくても変わりません。そして受信契約と受信料支払いはセットです。
つまりテレビを見ようが見まいが、家にテレビがある限りNHK受信料の支払いは義務と定められているのです。
では、受信設備がない場合は? もちろん受信できないのですからNHKとの受信契約=受信料支払いは不要です。ここにチューナーレステレビの人気の秘密があります。
チューナーレステレビは地上波、もちろんNHKも受信できません。ですからNHK受信料は必要ありません。地上波も見ない、でもネット動画は大画面で見たいという人にはうってつけのテレビなのです。
※しかしひとつ落とし穴が。NHK受信料が必要となる受信設備はテレビだけではありません。ワンセグが見られるなら携帯やスマホもそうですし、カーナビでテレビが見られたりしませんか? NHK受信料を完全拒否する場合は、そちらの対策も必要です。
※ちなみに、パソコンを自作する方でしたら、2万円もあればパソコンの大型モニターにGoogle Chromecast with Google TVとスピーカーを接続すれば、スマートテレビが作れるようですよ。
大手は販売しづらい
最近話題のチューナーレステレビ。こんなに人気があるなら大手メーカーがこぞって参入しそうですが、今のところそのような動きはありません。なぜでしょうか。
おそらく、テレビメーカーと番組制作サイドでつながりがあるからでしょう。お互いに視聴者に番組をいかに見てもらうかというところで利害は一致しています。番組がウケればテレビの需要は増えますし、地上波がつまらないとなればテレビの売り上げは低迷します。
しかし、今後情勢は変わるかもしれません。地上波よりネット動画のほうが優勢だとなれば、テレビメーカーも参入を考えるかもしれませんね。そうなったら、いよいよ地上波の視聴率争いは過酷になるでしょうね。地上波が盛り返すには、番組のヤラセ問題など、質が問われることと思います。
まとめ
以上、チューナーレステレビについてお伝えしました。今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます。あなたはネット動画と地上波、NHKと、どの番組を好みますか?
NHKもさんざん悪く言われていますが、もちろんファンもいます。視聴率が低迷しているとはいえ、朝ドラは必ず見るというご家庭も多いですし、毎回必ず話題になります。NHKアプリを導入して、見たい人だけが有料で視聴するという形にできないものかと思います。
そうすれば、見たくない人は見なくていいし、すべてのテレビ、スマホ、カーナビなど、有料オプションとしてNHKアプリを導入する案は、検討すべきだと思いませんか? まだまだ問題山積みのNHK。チューナーレステレビの売れ行きは伸びそうですね。
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