NHK党から参議院選挙に出馬して当選したガーシーこと東谷義和氏。いまだに在住しているドバイから帰国していません。当選証書の受取もNHK党首の立花孝志氏が代理で受け取りました。
東谷氏は選挙戦から日本には一度も帰国せず、ドバイからネット参加で選挙戦を戦いました。当選後は帰国して日本で政治活動を行うのかと思っていましたが、いまだにドバイから帰国していません。今後、東谷氏はどのように政治活動を行うのでしょうか。
NHK党首の立花氏は以下のように語っています。
「（東谷氏に投票した有権者が）これまでの国会議員のような、議会に行って質問をすることを望んでいるとは思いません。これからもガーシーはしばらくドバイにいて、政治家やお金持ちの人の悪さを暴露するのがミッション、役割になると思っています」
「ガーシーと一体になって改革。革命になると思いますが、しっかり推し進めていきたい」
NHK党首 立花孝志氏
ふむ。有権者の期待は、国会議員としての普通の活動ではなく、ドバイから「政治家やお金持ちの悪さ」を暴露するのがミッションであり、NHK党としてはガーシーの暴露戦術で政治に革命を起こす、ということだそうです。
ところでガーシーって誰
「ガーシー 誰」というキーワードで検索している方が結構いるようですので、東谷氏を知らない人もいるかと思います。簡単に概略を説明します。
東谷義和氏（通称：ガーシー）は、暴露系ユーチューバーです。現在はユーチューブからプライバシーの侵害でアカウントを一時停止されています。ドバイに在住し、選挙戦もドバイからネット参加しました。
かつてバーを経営していたころに芸能人が多く来店して、島田紳助氏やロンドンブーツの田村淳氏などと親交を深めます。芸能事務所やアパレルブランドも立ち上げ、経営者として活躍しました。
その後事業を譲渡し、バカラ賭博にハマりギャンブル依存症に。3億円の負債を抱えます。ギャンブル代のため、BTSに会わせる代わりに金銭を要求するなどの詐欺行為をしました。
また有名ユーチューバーのヒカルを企業のPR動画にキャスティングできると持ち掛け、男性社員から費用をだまし取ります。このことがヒカルの知るところとなり、ヒカルのチャンネルで詐欺を暴露されます。被害者の男性社員が警察に被害届を出したため、警察から連絡が来たことをきっかけに、友人の助言通り東谷氏はドバイへ国外逃亡しました。
ドバイでは、ヒカルの暴露動画で社会的信用を無くしたと怒り、また親交のあった芸能人に手のひらを返されたことでも復讐心を持ち、暴露系ユーチューブチャンネルを始めるに至ります。
7月10日の参議院選挙でＮＨＫ党は１議席獲得。東谷氏が得票数１位だったため当選。得票数 287,714票。得票ランキングでは10位獲得しました。かなりの数の有権者の期待を得たことになりますね。
どうしてドバイから帰国しないの？
東谷氏によると、理由は２つあります。
- 詐欺容疑で警察による捜査が行われている
- （安倍元首相が狙われたことを受けて）自分も命を狙われる危険性があるから
立花党首は東谷氏の詐欺容疑については、「不当逮捕の恐れがある」として以下のように語っています。
「（詐欺容疑で）逮捕されないという保証がない限り、（ドバイから）帰国する予定はありません」
「全ての被害者に返済し、示談が終わっていて（彼らが）処罰を求めていない」
「逮捕されないという保証がない限りは（帰国しない）」
NHK党首 立花孝志氏
東谷氏は自身のユーチューブアカウントを停止されていますので、友人の医師のアカウントでこう語っています。
「どこかで警察を信用できていない部分もあって。あと、安倍さんのこと（銃撃事件）もあって、愉快犯を含めて、俺のことを何かしようと思ってるヤツも出てくるやろうなって。ぶっちゃけ、めちゃくちゃ怖いです」
東谷義和氏
もともと選挙に出る理由に「お金」と「不逮捕特権」を挙げていたくらいですから、その辺は詳しいでしょう。国会会期中の不逮捕特権がある間は帰国する可能性があります。ドバイに国外脱出したのも、詐欺容疑で警察から捜査されるのを逃れるためですから、そりゃ日本に帰国するのは怖いでしょうね。
東谷氏は本当に当選を目指して選挙戦を戦っていたのでしょうか？ 当選すれば帰国して議員活動をすると期待されているのは理解していたと思うのですが。選挙戦には東谷氏はこう語っています。
「国会で寝ているおっさん議員を全員たたき起こす。戦々恐々、覚悟しておいてください」
「国会でテレビで、どんどん暴露はやっていく」
「立花（孝志党首）が日本に戻そうと動いてくれてる。それが明確になったら帰ります」
「国会に初登院するのが楽しみ」
「母から“命だけは狙われないように”と言われた。安倍さんの件もあるので、そこだけは気を付けようと思う」
東谷義和氏
この発言を見る限りでは条件が整い次第、日本に帰国して国会召集に応じ、議員活動をすると解釈できます。秋の国会には帰ってくるでしょうか。
まとめ
東谷氏が「暴露」していることが正しいことなのかどうか、私には正直判断が付きません。それが大衆の利益になることで、隠している「悪」ならば勇気ある活動と思いますが、芸能人の痴話など噂話のネタくらいにしか思えなくて。被害に遭った女性がいたというのなら話は別ですが。
東谷氏の詐欺容疑については、現在警察で捜査が進んでいるのでしょうか。立花党首が述べたようにすでに示談が成立し、被害者に処罰感情がないとしても、詐欺は犯罪ですから時効までは処罰の可能性はあるのでは？ これは「不当逮捕」なのですか？
他人のことを暴露するならば、自身のことについては一番厳しく見返らなければ、人はついてこないように思うのですが。。。どうなのでしょう？
詐欺の原因がギャンブル依存症にあったとの記事がありますが、そちらの治療はもういいのでしょうか？ いろいろ思います。
ただひとつ確実に言えるのは、東谷氏にかなりの票が入り、それだけ期待を背負っているということです。中には冷やかし票もあるでしょうが、「暴露」の力を良い方へ使って欲しい。今の政治に閉塞感を感じる庶民の願いを裏切らないで欲しいものです。
東谷氏の書籍
東谷氏の書籍が大人気です。8月２日に発売ですが、すでにAmazon1位を獲得しています。
本のキャッチコピーは『令和のダークヒーロー。初の紙爆弾。ガーシー劇場は終わらない。』。経済界、芸能界、政界、メディアの4つの権力が密接に絡み合って女をモノのように扱い、カネですべてを握りつぶす現状を憂いた完全リアルドキュメント。
なるほど。芸能人や有名人の痴態ではなく、悪を暴露した本なのですね？ それなら読んでみたいかも。1冊いかがですか？
↓↓↓「死なばもろとも」東谷義和著 詳細はこちら↓↓↓
今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました！感謝！
コメント