【キラービー】品種改良で生まれた凶暴なアフリカナイズドミツバチによる事故2選

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ミツバチ B級ニュース

【キラービー】アフリカナイズドミツバチ

キラービーは、正式にはアフリカナイズドミツバチと言います。

1950年代半ば、ブラジルの生物学者、ワーウィック・カーによって交配されました。

アメリカ大陸にはミツバチがいなかったので、採蜜のため、ヨーロッパの移民がセイヨウミツバチを持ち込みましたが、熱帯の気候には適しておらず、弱かったのです。

そこで、採蜜能力は高くないけど、熱帯の気候に適していて、体力のある、アフリカミツバチと交配すれば、体力があって、さらに採蜜の高い、最高のミツバチができるとカーは考えました。

カーの留守中に、外部の研究者が26匹のアフリカナイズドミツバチの女王バチを逃がしてしまい、セイヨウミツバチと交配をはじめ、アメリカ南部に広がっていきました。

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セイヨウミツバチは比較的おとなしいのですが、アフリカミツバチは巣を防御する本能が高く、素を守るためには攻撃的になります。

セイヨウミツバチとアフリカミツバチを交配してできた、アフリカナイズドミツバチはこの攻撃性を受け継いだだけではなく、巣を防御する本能が格段に高く、非常に攻撃的です。

逃げ出したアフリカナイズドミツバチは、セイヨウミツバチと交配して増えるだけでなく、もともとあるセイヨウミツバチの巣の中に入り込み、女王バチを殺して、巣を乗っ取るとも言われています。

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凶暴なアフリカナイズドミツバチですが、巣を攻撃しなければ、さほど攻撃はしてこないそうで、ブラジルの養蜂家は好んでこのミツバチを使いました。

どちらかというと、採蜜よりもプロポリスを取るのを得意としたミツバチで、その用途で飼われていることが多いです。

しかし、間違って巣を攻撃してしまうと、ターゲットに執拗に攻撃を加えます。

毒性はセイヨウミツバチと同じ程度で、ヒトを死に至らしめるには、1000回程度刺されないといけませんが、アフリカナイズドミツバチの巣を攻撃すれば、1000回以上刺される危険性は高いそう。

現在でも、年間10人以上は、アフリカナイズドミツバチによって命を落としています。

ニカラグアのバス事故 死因はキラービーに刺されたこと

2023年5月8日、ニカラグアでバス事故が起きました。

45人の乗客を乗せたバスは車道から外れ、50メートル下の渓谷に転落し、6名が亡くなりました。

亡くなったこの6人の死因は、バスの事故による怪我ではありません。

運悪く、この渓谷にいた、アフリカナイズドミツバチに刺されたことによるものだったのです。

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5月8日の朝、ニカラグア北部で、ヒノテガ県にある目的地に向かっていたバスが、車道から外れ、50メートル下の、コーヒー園がある渓谷へ滑り落ちました。

この農園には、アフリカナイズドミツバチの巣箱がたくさん設置されており、バスから逃げ出した人々に向かって、襲い掛かってきたのです。

アフリカナイズドミツバチの執拗な攻撃のせいで、近くにいた地元の人たちはバスに近づくことさえできず、やがて到着した救急隊や消防士たちが救出作業をするのを待たなければなりませんでした。

救出を待つ間に、47歳と8歳の母娘、84歳、32歳、24歳、19歳の6人が死亡しました。

ミツバチに体中を刺された男性の写真が公開されましたが、上半身全体が紫色の斑点でおおわれており、「重症の水疱瘡のよう」だったと言われています。

バスの運転手は、機械的なトラブルにより、バスがコントロールできなくなったと言っていますが、現在も原因を調査中です。

アメリカでレモンの木を伐採中、キラービーに2万か所刺される

2022年8月26日、レモンの木を伐採していたアメリカ在住の男性が、枝のかげに隠れていたアフリカナイズドミツバチの巣に気づかず、大量の蜂に襲われました。

男性は、頭の先からつま先まで2万か所を刺され、体内からは飲み込んでしまった蜂が30匹も出てきたそうです。

アメリカ、オハイオ州のオースティン・ベラミーさんは、8月26日午前、祖母や叔父と一緒に、レモンの木の手入れをしていました。

その時、枝のかげにミツバチの巣があることに気づかず、巣を壊してしまいます。

攻撃を受けたと勘違いした蜂たちは、オースティンさんに襲い掛かりました。

一緒に作業をしていた祖母や叔父は、オースティンさんの「助けてくれ!」という叫び声を聞きますが、自分たちも蜂に襲われ、高所で作業していたオースティンさんをなかなか助けに行けなかったそうです。

何とか蜂の攻撃を逃れた祖母のフィリスさんが通報し、消防隊にオースティンさんは助け出されました。

救急隊はすぐにドクターヘリを要請し、オースティンさんは、シンナシティ大学医療センターへ。

病院で詳しく検査を受けたオースティンさんは、頭からつま先まで2万か所以上を蜂に刺され、体内からは飲み込んだ蜂が30匹も出てきました。

顔やつま先は、パンパンに膨れ上がり、昏睡状態となりましたが、31日に昏睡状態から覚め、一命をとりとめることが出来たのです。

叔父のショーナさんは、高額の医療費を賄うため、クラウドファンディングで寄付を募り、1万5000ドルが集まったとか。

まとめ

以上、キラービーこと、アフリカナイズドミツバチによる事故をお伝えしました。

アフリカナイズドミツバチを交配した研究者、ワーウィック・カーは、性格の温和なイタリアミツバチを養蜂家に配布して、凶暴性を緩和しようと努力しました。

またもともといたセイヨウミツバチとの交配がすすみ、少しずつ凶暴性は薄まってきているようです。

キラービーとして、テレビなどで扇動的に扱われたこともあって、怖がる人も多いですが、巣を攻撃さえしなければ、刺される心配はほとんどありません。

アフリカナイズドミツバチがこれほど怖がられるようになったのは、交配した研究者のカーを悪く思う人たちが、「殺人バチを作り出した、フランケンシュタイン博士のような男」と揶揄したからなんですね。

アメリカのユタ州にアフリカナイズドミツバチが分布し始めた時は、当局から、必要以上に騒がないようにと注意があったくらいです。

駆除しようと素人が巣を壊すのはもっとも危険ですからね!

なにより、日本には、スズメバチというもっと攻撃的で獰猛な蜂が生息していることをお忘れなく。

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