山口誤送金 その後

【PR】
当サイトでは、アフィリエイト広告を利用して、商品やサービスを紹介しています。
【PR】
当サイトでは、アフィリエイト広告を利用して、商品やサービスを紹介しています。
B級ニュース

山口県阿武町の誤送金事件。連日、盛り上がっていますね!さて、5/24の町長の会見では、4299万円あまり、実に9割の金額を回収できたということです。

回収の経緯

当初は、回収不可能だろう云われていた4360万円。とりあえず、ほとんど回収できたのは良かったのですが、いったいどうやって!?とは、皆さん思われたのではないでしょうか。

田口容疑者は、「ネットカジノで全額使った」と供述していましたが、ネットカジノで全額プレイ済みで失ったのではなく、ネットカジノで使うつもりで、決済代行業者にプールしている状態だったということのようです。

町は、法律を駆使して、田口容疑者の資金の流れを調査しました。税金の滞納者に対する法律である、「国税徴収法」では、滞納者の財産を調査する目的で、帳簿類を検査できるという条文があるそうです。それを使い、誤送金先の銀行から情報を入手。ここから、別の2銀行へお金が振り込まれ、さらにその銀行から、3つの決済代行業者へ資金が動いているということを突き止めました。

田口容疑者と決済業者は委任関係にあるとし、決済業者の資金は、田口容疑者本人の財産とみなして、その3口座を差し押さえたようです。さらに容疑者本人に対しても、弁護士費用を加えて、全額を返還するよう訴訟を起こしました。

マネーロンダリング(資金洗浄)を規制する、犯罪収益移転防止法も使い、本人の年収に見合わない大金が入金されるなど「疑わしい取引」は、金融庁に届け出るように要請。事実上、圧力をかけたようです。

なお、未回収の330万円は、デビット決済で使用済みとのことで、回収方法は、「これから考える」とのことです。

どうして決済業者は返金に応じたのか?

お金の流れがグレーなカジノ界隈。どうして素直に、決済業者は全額返金に応じたのでしょうか。田口容疑者は、まだ1円もオンラインカジノには使っていなかったのでしょうか?

報道で弁護士の先生が言うには、これがきっかけで警察の調査が入り、顧客名簿が流出したり、客が離れたり、営業ができなくなったり、そういった迷惑がかからないように、返金要請に素直に応じたのではないかということでした。要するに、これ以上、関わり合いたくないということです。

とはいうものの、これも憶測にすぎず、町側も「なぜか全額支払ってきた」とコメントしているあたり、まだまだ謎があります。

動機の解明

田口容疑者が、誤送金された4630万の返却をしぶったのは、どうしてでしょうか。単にお金に目がくらんだのでしょうか。

FNNの取材によりますと、違った角度での動機が見えてきました。町の対応に不満があったようです。田口容疑者は、副町長がいきなり職場を訪れ、銀行へ連れていくといったと供述しており、立腹したようです。「なにかやってやろう」と思ったとのことで、お金に目がくらんだというよりは、素直に返したくなかった、町を困らせてやりたかったという思いが強かったのかもしれません。

田口容疑者は、町にすれば、「よそ者の若輩者」です。そして、振り込まれたお金は、新型コロナウィルス関連給付金。町が、彼を下に見下していたきらいはないでしょうか。もしかすると、丁寧な対応ができなかったのは、4000万もの大金を間違って振り込んでしまった焦りもあったかもしれませんが。

職場をいきなり訪れるのではなく、まず電話か何かでアポを取り、仕事がない日や夜などに自宅を訪れ、丁寧に経緯を説明し、お詫びし、手土産のひとつも持参して、その上で組み戻しの手続きをお願いするくらいのことはできなかったのでしょうか。そのくらい大きな間違いだと思いますよ。

週刊誌の取材で、田口容疑者が地元で「ワル」だった話ばかりありますが、町の対応も、いかがなものかと思います。そのわりには、お金を取り返す手練は執念を感じるほどではありませんか。大事になる前に、丁寧な対応は出来なかったのでしょうかね。

町側の責任

今回、誤送金した出納室は、室長とベテラン女性職員の2人体制だったそうです。その女性職員が4月1日付で異動となり、後任の新人職員がミスをしたようです。慣れない作業で大金を動かすのですから、ダブルチェックの体制が必要だったと思います。

そして、この新人職員が、誤送金の発覚した4月8日の10日後、異動になります。ベテラン女性職員が出納室へ戻ってきたようですが、これは「処分」なのでしょうか?

また、この「新人職員」だと誤解された別の男性職員が、ネット上でかなりバッシングを受けているようですが、これは落ち着いてもらいたいと思います。そして、間違われて迷惑している職員のためにも、町長からコメントが欲しいところですね。お金の話だけでなく。

また、町側は、逮捕前にも関わらず、田口容疑者の本名と番地まで含めた住所を公開しています。これはやりすぎではないでしょうか。弁護士の先生の見解では、田口容疑者は、プライバシーの侵害や名誉棄損で訴えることもできるそうです。

このように、町側の会見を見ていますと、丁寧な説明だという印象を受けません。お金の回収にはやっきになっていますが、もう少し、周りをよく見て、経緯を丁寧に、納得のいく説明をしてもらいたいと思います。

にほんブログ村 ニュースブログへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました