りゅうちぇるさんが自殺:渋谷区の所属事務所で発見
7月12日、タレントのりゅうちぇるさんが亡くなりました。
渋谷区の所属事務所で意識のない状態で発見され、救急車が2台到着しましたが、その場で死亡が確認されました。
遺書があったという報道はありませんが、状況から自殺と見られています。
ニュースが速報で伝えられた時、世間に驚きが広がりました。
タレントのryuchell(りゅうちぇる)さんが12日、亡くなったことがわかった。27歳だった。12日午後5時半ごろ東京・渋谷区の所属事務所で死亡している状態で発見された。 消防によると、ryuchellさんは東京・渋谷区の所属事務所内で関係者が発見し、119番通報。救急車両2台が駆けつけ、その場で死亡が確認されたという。午後8時ごろになると事務所の入るビル前の一方通行の道路は、黄色と黒の規制線を示すテープが張られて封鎖。約20人の警察官がビルの地下駐車場につながる通路を青い目隠しシートを張り巡らせる中、ryuchellさんの遺体を車で運び出した。午後8時20分すぎに車両がビルから走り去る際には手を合わせるファンもいた。 引用元:日刊スポーツ
元妻のぺこさんと5歳の息子のリンクくんは、りゅうちぇるさんが死亡した7月12日は、グアムに滞在中でした。
リンクくんがサマースクールに参加するためです。
当初は8月上旬にサマースクールが終了するまで、グアムに滞在するだろうと思われていましたが、13日、急遽、ぺこさんとリンクくんは日本に帰国しました。
7月11日は、リンクくんの誕生日でした。
楽しい誕生日の翌日に、まさかりゅうちぇるさんが死んでしまうなんて。
ぺこさんは、想像すらしなかったと思います。
家族がグアムに滞在中の、りゅうちぇるさんの寂しすぎる死。
一体、何がりゅうちぇるさんを死に追いやったのでしょうか。
SNSでの誹謗中傷に苦しめられていた
りゅうちぇるさんは、SNSでかなり誹謗中傷を浴びていたようです。
プロレスラーの木村花さんの事件でもそうでしたが、どうして誹謗中傷は無くならないのでしょうね。
りゅうちぇるさんは有名人で、頻繁にテレビで見かける方ですから、好きでも嫌いでも、それは自由です。
しかし、”死ね”などという暴言を投げつけることは、まったく同意できません。
まして、自分の存在は隠したままで。
卑怯だと思いますね。
ぺこさんとの離婚と性的志向のカミングアウト
りゅうちぇるさんへの誹謗中傷が激化したきっかけは、ぺこさんとの離婚と、性的志向のカミングアウトでした。
イクメン、理想の父親として世間に評価されていたりゅうちぇるさんの突然の離婚に、世間は驚いたものです。
それが、今度は逆に、誹謗中傷の嵐となって跳ね返りました。
期待の裏返しであるとは思います。
しかし、この時のりゅうちぇるさんは、ギリギリの精神状態でした。
昨年8月に婚姻解消をした際には、ryuchellさんとpecoさんが同時に取材に応じ、目の前で心境を語り合った。pecoさんは悩みを抱えていたryuchellさんの様子を「本当に壊れかけていた」と告白。ryuchellさんは悩みを打ち明けたことについて「以前とは全然違う。去年のような生活が続いていたら、最悪な状況になっていたと思う」と語っていた。ryuchellさんとpecoさんはお互いに「人として好き、お互いに尊敬している」と語っていた。 引用元:AERA
りゅうちぇるさんの性自認は女性なのでしょう。
それまで女性を好きになることはなく、初めて好きになった女性がぺこさんだったと語っています。
ぺこさんへの愛情は本物だと思いますが、もしかしたら、彼自身、戸惑っていたのかもしれません。
”本当の自分”を出せないまま、”普通の男性”として結婚し、”理想の父親””イクメン”となってしまった自分に。
どんどん解離していく本当の自分と、現在の自分の間で引き裂かれそうになり、ギリギリの精神状態で、ペコさんに告白したことが、離婚へとつながりました。
離婚はしても、仲の良い家族であることは変わらず、ペコさんの実家のお母さんによると、りゅうちぇるさんは、変わらず家事も育児もされていたようです。
しかし本誌が今年3月に関西で暮らすpecoの母親に取材を申し込むと、開口一番に「いろいろ言われてるようですか、これまで通り3人で仲良く暮らしてます」と話していた。 さらにryuchellさんの「本当のパートナー生活」についても、こう教えてくれたのだった。 「洗い物や幼稚園への送りなんかはryuchellもやってくれていますよ。仕事の空き時間が1時間ぐらいあれば家に帰ってきて子供と遊ぶこともありますしね。(昨年の離婚で)家事や育児に関して変わったことはありません」 引用元:女性自身
りゅうちぇるさんへの厳しい声は、ぺこさんへの同情と重なっていることが多いように見受けました。
ぺこさんがひとりで家事育児に奮闘しているのに、どんどんきれいになっていくりゅうちぇるさんが、好き勝手に遊んでいるように見えたのでしょう。
性自認が女性であるのは認めるにしても、子供の父親であることにはかわりないのに、無責任な態度をとっているように思うという声もありました。
また、離婚という決定に、ぺこさんへの裏切りだとする声も聞きました。
ぺこさんに自分を重ねている勝手な誹謗中傷
ぺこさんへの同情から、りゅうちぇるさんを攻撃する人たちは、自分をぺこさんに重ねて起こっているのだとは思いますが、浅いところから他人の家族を否定すべきではないと思います。
大体、当のぺこさんは、本当に不幸なのか?
そりゃ、戸惑いはあったと思いますよ。
あって当然です。
それでも、りゅうちぇるさんが大切な家族であることは違いないから、ふたりで「新しい家族」という結果を出したと発表しました。
他人がどう思おうと自由です。
自由ですが、誹謗中傷を向けることとは意味が違います。
SNSで有名人を叩く人は、自分を安全な場所に置いたまま、浅い理解で自分の感情をぶつけるだけの単純な人です。
どう思おうと、それは勝手なのですが、これからは少しずつ、情報開示請求などが進んで、訴訟に発展することが増えるのではないかと思います。
女性ホルモンの影響は?
りゅうちぇるさんは、離婚後、急激に女性らしくなっていきました。
胸もふっくら膨らんでいますし、女性ホルモンを摂取したことは間違いないと思います。
友人に、最近ホルモンバランスが悪いと訴えていたそうです。
毎月生理のある女性を尊敬するという言葉も。
それだけしんどかったんでしょうね。
男性が女性ホルモンを打つと、女性の更年期障害の時の精神的な乱れのように、精神的にかなり不安定になるとか。
「新しい家族の形」で愛息を育てると宣言してから、メディアや著名人は、ryuchellをLGBTQの寵児のように煽ってきた。そうしたryuchellの女性化をもてはやした人たちが、今回の悲劇へと導いた面があるのではないか。 というのも、岡山大学病院が行った調査によると「自分の性別に違和感を抱く」人達の自死願望は回答者の68%を占め、自傷行為や自死未遂の経験者は20%を超えた。もともと自己否定感と自死願望を抱えている上に、ホルモン治療を始めると精神的に不安定になり、さらに自死率が高くなるからだ。 特に男性が女性ホルモンを打ち始めると、胸が大きくなるなど体が女性化する一方で、心は女性化についていけなくなる。「女性が生理前にイライラしたり、気分の浮き沈みが激しくなる」のと同じことが起こり、発作的に自傷、自死に及んでしまう。 このため、性別に違和感を抱く人達の生涯の自死率は、50%を超えると言われている。本人が「自死」してしまうため実数を把握できず、実際の率はもっと高いだろう、というのが医療従事者の共通認識だ。 引用元:アサヒ芸能プラス
男性が女性ホルモンを打つ危険性は、かなり高そうです。
そんな精神的に不安定な状態に、追い打ちをかけるSNSの誹謗中傷。
りゅうちぇるさんが死を選んだ背景には、そんな事情が見え隠れします。
LGTBの人がホルモン治療をすることに付随する危険性を、もっと大きく発信してもいいと思います。
性自認が生まれつきの体と違う人が、自分が選ぶ性別で生きるために、治療が必要だとしたら、その治療の安全なガイドラインがあってもいい。
少なくとも、危険性を予知できないような施設で女性ホルモンを打ったり、男性器を切除するようなことは避けた方がいいです。
トイレの話で盛り上がる前に、LGBTの人にとって、もっと役立つ情報を発信することが出来るのではないかと思いますね。
まとめ
海外でもりゅうちぇるさんの自殺事件が報道されているようです。
「日本で最も影響力のある性的少数者(LGBT)」として、りゅうちぇるさんの離婚後の女性化を語る論調がほとんどだそうですが、ネット上でひどい中傷に悩んでいたことも報道されています。
台湾や韓国では、「ryuchellはより女性らしい服装になり、イケメンに変身したが、日本のネットユーザーからは『自分勝手すぎる』『妻子を捨てた』との批判が絶えなかった」とされたそうです。
日本中の人が、りゅうちぇるをバッシングしたわけでは、決してないのですが。
海外にそのように大きく報道されてしまうと、日本人として恥ずかしいですね。
そんな了見の狭い人間ばかりではないはずです。日本も。
ぺこさんのコメントがまだない状態なので、これからどう発展していくかわかりませんが、りゅうちぇるさんは、自身に発信されたひどいツイッターの返信を、決して相手のIDをさらすことなく、返事をしていました。
優しい方ですね。
そんな優しいりゅうちぇるさんに容赦なく”死ね”などと書いたユーザーが、次々に誹謗中傷コメントを削除したり、アカウントをあわてて非公開にしたりしているそうです。
自分が訴訟に対象にされることを恐れているのでしょう。
もう二度と、ネットでの誹謗中傷で、人が亡くならないことを祈ります。
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