安倍元首相狙撃事件 まとめ

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B級ニュース

事件は起こった

 7月8日午前11時30分ごろ、奈良市大和西大寺駅周辺での選挙演説中、安倍元首相が狙撃されました。犯人は奈良市在住の山上哲也容疑者。41歳の元海上自衛官。この事件の一報を聞いた時、一瞬プロのヒットマンがどこかの組織に頼まれて狙撃したのか!と思いましたが、そうではないようですね。たとえば某国のエージェントがどうたらとか思っちゃいましたよ、一瞬。)

 犯人は安倍氏の演説が始まるまでじっと待ち、周りを固めていた警察官やSPに咎められることもなく背後に近づき、至近距離から手製の拳銃で2発発砲しました。1発目の銃声で驚いて安倍氏が振り向き、すぐに放たれた2発目が首と左胸部に当たり、すぐに心肺停止状態になりました。(SP何をしていたんですか!どうしてアヤシイ男を背後に、しかも至近距離まで近寄らせるのですか。2発も撃ち込まれてるじゃないですか!)

 犯人はすぐさまその場にいた警察官に取り押さえられ、現行犯逮捕。暴れることもなく、おとなしく連行されました。現場ですぐに応急処置がなされ、AEDも使われましたが、すでに心臓が停止していたためAEDは作動しなかったとのことです。背中には血だまりができており、出血がひどかったそう。

 AEDは、異常になった心臓の電波信号を整える装置なので、全く電波信号がでていない心静止の状態は助けられないのです。ぷるぷる震えるだけで、正常に鼓動を打てない状態が心停止です。この状態にAEDは効果を発揮します。

 ドクターヘリで奈良県医科大学付属病院へ搬送。その時にはすでに心肺停止状態と報道されていました。すぐさま輸血、開胸心臓マッサージなどが行われましたが、同日夕刻17時3分に亡くなりました。

 死因は失血死とされています。心臓に大きな穴が開き、鎖骨下の大動脈が傷ついていたため、大量の出血がありました。懸命の蘇生処置も間に合いませんでした。

犯人の素顔

 山上容疑者は取り調べで、特定の宗教団体に恨みがあり、安倍氏が関係があるとして、犯行を企てました。この特定の宗教団体は、ネットではT教会と言われています。最初は爆弾で襲うつもりが、徐々に銃を作るようになり、今回の犯行も鉄パイプを2本粘着テープで巻きつけた手製の銃でのものでした。自宅捜索でも火薬や手製の銃、爆発物の製造方法に関わる書籍などが複数みつかっていて、計画的な犯行に間違いはないでしょう。

 安倍氏が狙撃されたのは、佐藤啓氏の演説現場でしたが、その前日の7日、岡山市民会館で小野田紀美氏の個人演説会にも弁士として最初の10分参加していますが、その岡山の現場にも山上容疑者はいたと供述しています。

 安倍氏は当初は長野県内で松山三四六氏の応援をする予定でしたが、急遽、今回惨劇の現場となった奈良を訪問することになり、犯人は、この急な予定の変化もホームページで調べていたと供述しています。2日にわたり、安倍氏のスケジュールを把握し、付け回し、機会をうかがっていました。

 山上容疑者の供述によると、母親が、該当の宗教団体に多額の献金をし、それが原因で破産に追いやられたとのこと。その宗教団体のメンバーを襲いたかったが難しく、安倍氏がその宗教団体と関わっていると思ったため、代わりに襲う予定を立てたようです。

 高校生のアルバムに写っている山上容疑者は、ごく普通の少年で、変わったところはなかったとのこと。直近10年ほどは派遣社員としてフォークリフトを使った仕事をしていたそうで、同僚の話によると、皆が食堂で昼食をとる中、ひとりで車中で食事をすることが多く、無口で人と関係を築くのが苦手なタイプだと思ったとのことです。事件当時は無職でした。

警備は難しかった?

 狙撃現場は車道の真ん中の安全地帯。そこに高台を置き、その上で安倍氏は演説していました。近くにはショッピングセンターがあって人通りは多いものの、車道の真ん中にある高台に近づくには、群衆が演説を聞いている歩道から車道へ入ってこなければならず、その時点で警備のSPは動くべきでした。

 元SPの話によりますと、日本では銃を使って一般人(任侠道の方を除き、大物政治家も含む)が狙撃される事件はほとんど起こらず、銃犯罪に対する警戒は十分ではないといえるそうです。また安倍氏が総理を退任されてから時間がたっており、超一級の警戒態勢は取られなかったのではないかと。この方はこれからは大物政治家の演説活動中は防弾チョッキの着用をすすめています。

 また、選挙演説というのは大変警備が難しい現場だそうです。大衆の集まるところへ行きますので荷物検査はできませんし、入場制限をするのも趣旨に反します。警護の都合を考えると、大衆とはできる限り距離を取り、人数も少ないほうがいいですが、選挙演説をする政治家は、大衆により近づきたいでしょうし、コミュニケーションを取りたいと思うはずです。この相反する状態が、警備を難しくしています。

 今回は、場所も悪かったようです。車道の真ん中の安全地帯。360度、どこからでも狙えます。今回は徒歩で車道へ入り込んでいる犯人の接近を許しましたが、もし、車中からの狙撃だったらどうだったでしょうか。一時停止して、ターゲットを狙撃し、走り去ることもできたのではないでしょうか。

 背後ががらすきになる今回のポジションは、かなり危険だったようです。例えば選挙カーの上から演説をし、まわりに防弾力のある囲いをしておけばかなり違ったとのこと。まず至近距離に近づきにくいですし、プロのヒットマンが遠距離で狙うのでなければ狙撃も難しいでしょう。そして、銃声が1発聞こえたところでしゃがみ込むこともできます。

 今回の狙撃事件は、様々な要素が絡み合って起こりました。

まとめ

 当たり前のことですが、どのような怨恨があろうとも、殺人はしてはいけません。ましてや今回は、自分が本当に狙いたい「某宗教団体のメンバー」を襲うのが難しいので、次点のターゲットとして安倍氏を選んでいます。

 岡山から奈良まで付け狙うあたり、計画的で粘着質なところも感じますが、自身の逃走経路を考えていなかった点や、暴れもせずすぐに現行犯逮捕されたところを見ても、稚拙な計画と言わざるを得ません。

 家庭環境が今回の怨恨を生んだとのこと。犯人に起こった不幸に同情はしますし、某宗教団体に全財産巻き上げられて怒る気持ちはよくわかりますが、他にやり方はなかったのでしょうか。短絡的に殺人に走る前に、抗議をするなら何か方法はなかったでしょうか。踏みとどまってほしかったです。

 何よりも、アンチも多いですが、日本を支え続けたことは間違いのない安倍氏の尊い命が失われました。存命であれば、まだ日本のために働いてくれたことでしょう。政治の立場の違いは、政治の場で解決すべきです。今回は政治とは関係のない怨恨でしたが。

 安倍氏のご冥福をお祈りいたします。

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