香港と台湾で販売されていた、あのハーゲンダッツに発がん性物質が混入していたそうです。その物質は「エチレンオキサイド」。香港の報道機関によると、バニラの業務用とパイント(473ミリリットル)から見つかったそうです。どちらも製造国はフランスだとか。回収措置となったそうですが、怖いですね。ハーゲンダッツっていったら有名な高級アイスクリーム。ご褒美に食べるやつですよね!
ところで「エチレンオキサイド」って何でしょうか?
エチレンオキサイド
ちょっと調べてみました。製品名は、酸化エチレンといいます。劇物に指定されていますね。微生物を殺菌したり、滅菌したりするのに使うようです。医療器具や医療ガーゼの滅菌にも使われているとか。役に立つものなんですね?
しかし、酸化エチレンをガス化した酸化エチレンガスは人体に有毒で、1971年アメリカで発がん性があるということで使用が禁止されたものの、他に有効な滅菌手段がないということで、現在でも仕方なく使用されているそうです。まだ、使われてるんですね!
なかなか怖い物質のようで、長い間にわたって酸化エチレンガスを使って滅菌作業をした作業員が、中毒症状を起こすことがあります。中枢神経障害(頭痛、傾眠、けいれん発作、脳症!)、末梢神経発作(多発神経炎、足の異常感覚・運動障害)など。発火性も強いようです。日本では使われていませんが、過去にはアメリカで食品添加物としても使われていたようです。
発がん性物質って?
発がん性物質というのは、がんを誘発したり、発生率を増加するはたらきのある化学物質のことですが、実に1000種類以上あります。カビ毒のアフラトキシンB1、魚の焦げたところにあるヘテロサイクリックアミン、じゃがいもを油で揚げた時に出るアクリルアミドなどがあります。普通に食べてますよね?カビは避けられるとしても。発がん性物質は多岐にわたり、完全に避けるのは難しそうですね。
普段目にする食品添加物にも発がん性が叫ばれているものがあります。ハムやウィンナーの着色料として使われる亜硝酸ナトリウム、カップ麺やコーラなどのカラメル色素も発がん性があるそうです。いや・・・食べられるもの、ないのでは??なんでも、アメリカでは禁止されている食品添加物が、日本ではまだ現役なんてものもあるとか。薬の承認なんかも欧米の方が早いですね。日本は良くも悪くも慎重なのでしょうか。それともお役所仕事が遅いのでしょうか。
まとめ
スーパーに並んでいる便利な加工食品を使う限り、食品添加物とは縁が切れません。私は完全に自給自足の生活はできないので、その中でも「比較的安全なもの」を選ぶしかないかなと思いました。
そういえば知り合いの医者が言っていたのですが、食品添加物が増えるころからアトピーの子どもが増えたとか。余計な化学物質を体内に入れるからでしょうか。畑に育つ果物にも、農薬が使われ、スーパーに並ぶまでには防カビ剤やワックスが使われますよね。少しずつでも減らしていく方向で改善していかないといけない時期にきているのではないでしょうか。
良いものは価格も高いので、なかなか手が伸びないかもしれません。意識しないと。経済的な余裕度も人によって違いますものね。安くて安全な食品が並ぶことを切に願います。
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