コーヒーはカフェインで胃を荒らすという誤解

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海辺でコーヒーを飲む女性 B級ニュース

コーヒーはお好きですか?

私は大好きです。毎日飲んでいます。

そんな私の悩みは、調子に乗って飲みすぎると胃が痛くなること。

これ、カフェインのせいだと思っていたんです。

それならカフェインの入っていないコーヒーだったら問題ないよね?と思っていたのですが。

実は、それ、誤解みたいですよ!

コーヒーで胃が荒れる3大成分

コーヒー好きな猫
コーヒー好きな猫

コーヒーを飲むと胃が痛くなるにゃ

どうしてかにゃ

春香
春香

順番に説明するわね

コーヒーといえばカフェインを含む飲み物の代表みたいなものですよね!

もちろんカフェインも交感神経を刺激して、胃酸の分泌を促すので、胃が痛くなる原因のひとつにはなります。

しかし、カフェインだけが原因というわけではないんですね。

ですから、カフェインにはとても強い人でも、それ以外の成分で胃が痛いということがあるんです。

コーヒーに含まれる成分の中で、胃が痛くなる成分は3つあります。

カフェイン

まずは、カフェイン

カフェインで眠気が覚めることをご存じの方も多いことでしょう。

なぜ眠気が覚めるのかというと、アデノシンという眠気をさそう成分をブロックするからです。

アデノシンをブロックされたままの脳は、覚醒状態を維持します。

それで眠くならないんですね。

その他にもカフェインは交感神経を刺激して、脳を興奮させます。

交感神経が活発になると、胃腸の活動が促進されます。

それによって、胃酸が出すぎることがあるんですね。

空腹時にコーヒーを飲むと胃が痛くなる人は、胃の中が空っぽなのに、カフェインの成分で胃酸が出すぎているからかもしれません。

とはいうものの、少ししかコーヒーを飲まないなら、そこまでの影響はありません。

実は、コーヒーにはもっと胃酸が出やすくなる成分が含まれているのです。

・・・・・ ・・・・・

カフェインで気を付けなければならないのは、胃が痛いことよりも、頭痛かもしれません。

片頭痛持ちの方は、特に要注意です!

カフェインは交感神経を刺激するので、血管を広げます。

片頭痛は、血管が広がることで発作が引き起こされることがあります。

人によるので、片頭痛の人がコーヒーを飲むと必ず発作が起きるわけではありませんが、注意することに越したことはありません。

先日、私の友人が、コーヒーを飲んだ後にひどい頭痛に悩まされました。

彼はコーヒーを飲んで胃が痛くなったことが一度もないので、自分はカフェインには強いと思っていました。

実際、カフェインには強いのだと思います。

しかし、片頭痛の発作を引き起こしてしまいました。

コーヒー好きで6~7杯飲んでいたとのことで、カフェインの1日の上限は超えていたかもしれません。

カフェインの1日の上限は400mg
妊婦の場合は、200mg

・・・・・ ・・・・・

万が一、毎日上限を超えて、カフェインを取りすぎると、カフェイン中毒の危険性もあります。

カフェインは一時的に元気を前借りするものだと、覚えておいてください。

決して疲れが消えてなくなるわけではないのです。

カフェインによる興奮状態は、効果が切れればもとにもどります。

もしも、前借したまま、ずっと興奮状態で居続けたら、体に悪影響があるのもわかりますよね。

コーヒーの飲みすぎには、十分、注意してくださいね。

クロロゲン酸

次はクロロゲン酸

クロロゲン酸は、脂肪肝や糖尿病を防ぐ効果があり、サプリメントで摂る人もいるくらいです。

健康に良い、有効成分なのですが、胃酸の分泌を促進する働きがあるのです。

コーヒーに限って言えば、カフェインよりもクロロゲン酸が含まれる量の方が多いのです。

コーヒー100mlにカフェインは60mg/クロロゲン酸は200mg

胃が痛くなる原因は、どちらも胃酸の出すぎですが、カフェインよりも多い、クロロゲン酸が原因のことの方が多いでしょう。

ちなみにクロロゲン酸はコーヒー豆を煎ることで減らすことができます。

気になる人は、浅煎りの豆よりも深煎りの豆を購入するのもオススメです。

タンニン

タンニンはコーヒーの渋み成分です。

口腔内のタンパク質とくっついて、成分を変えてしまうんです!

そのことが、苦みや渋みを感じる原因になっています。

タンニンは、紅茶にも含まれますが、コーヒーの方が含まれる量が多いです。

紅茶100mlにタンニンは37mg
コーヒー100mlにタンニンは110mg

美白効果を狙って、サプリメントで摂る人もいる、有効成分です。

副作用として、鉄分の吸収を妨げます。

コーヒーをたくさん飲むと貧血になるって聞いたことありますか?

これはタンニンが原因なんですね。

あとは歯が着色して黄色くなるのも、タンニンのせいです。

他にも腸の収斂を抑える働きがあるので、下痢の時には苦しい腹痛を止めてくれます。

しかし、胃の表面のタンパク質とくっついて、粘膜を刺激する働きがあります。

これがコーヒーを飲んだ時に、胃が痛む原因のひとつとなります。

コーヒーで胃が痛くならないためには?

コーヒーが大好きなのに、胃が痛くなるのがイヤ!という人もいるでしょう。

何かいい方法があるでしょうか?

いくつか対策を考えてみましょう。

空腹時に飲まない

まずは、空腹時に飲むことをやめるのがオススメ。

カフェインやクロロゲン酸で胃酸が出すぎて胃の粘膜を刺激し、さらにタンニンでも粘膜を刺激するのが胃が痛くなる原因です。

胃の中に食べ物が入っていれば、胃酸も薄まりますし、胃の粘膜も露出が少ないですから、痛みはマシになるはずです。

牛乳やミルクを入れてみる

あなたはブラックコーヒーがお好きですか?

もし胃が痛くなるようだったら、牛乳を入れてカフェオレにしたり、フレッシュを入れることをお勧めします。

牛乳は胃の粘膜を覆って、表面をコートしてくれます。

胃酸の出すぎで、粘膜を刺激することから守ってくれます。

カフェインレスコーヒーを飲む

最初にお話しした通り、コーヒーで胃が痛くなる原因はカフェインだけではありません。

それでも、原因のひとつであるカフェインにあなたが弱い場合、カフェインレスのコーヒーで効果があるかもしれませんね。

今はカフェインレスでも美味しいコーヒーがたくさん出ています。

気になる人は試してみてはいかがでしょうか。

3大成分すべてを減らしたコーヒーを買う

今までお話してきた、カフェイン、クロロゲン酸、タンニン、この3大成分すべてを減らしたコーヒーがあるんです!

その夢のようなコーヒーとは、タイラーズコーヒーです。

アメリカのコーヒーですが、独自の方法で、胃が痛くなる原因となる3大成分、すべてを抑えています。

コーヒーを飲みたいのに、胃が痛くなるのが悩ましいあなたには、ぜひ試してほしいと思います。

アメリカからの輸入になるからか、ロットが大きいと感じました。

iHerbさんで購入する方が、小口で購入出来て便利かもしれませんね。

興味のある方は、下からどうぞ。

ところでお茶は胃が痛くならないの?

ところで、コーヒーで胃が痛くなる成分、カフェイン、タンニンは茶葉にも多く含まれています。

お茶はどうなのでしょう。

コーヒーみたいに胃が痛くはならないのでしょうか。

実は、私はウーロン茶を飲んで、胃が絞られるような痛みを感じたことがあります。

カフェインが含まれる量が多いお茶としては、玉露があります。

もし、玉露を飲んで、胃が痛くなったとしたら、カフェインが原因かもしれません。

緑茶を煎れる際も、熱すぎるお湯で煎れると、カフェインがたくさん抽出されます。

60度くらいのお湯でゆっくり煎れた方が、カフェインは少なくなります。

・・・・・ ・・・・・

実は、緑茶にはテアニンという旨味成分が含まれています。

このテアニンはカフェインと真逆の働きをします。

カフェインが交感神経を刺激して、体を興奮させるのに対して、テアニンは副交感神経を刺激して、体をリラックスさせます。

カフェインの副作用を、テアニンが打ち消すので、コーヒーほど胃が痛くはならないんです。

・・・・・ ・・・・・

では、私がウーロン茶で胃を絞られるような思いをしたのは何故でしょうか?

これはタンニンによる可能性があります。

タンニンは胃の表面のタンパク質とくっついて、粘膜を荒らします。

またウーロン茶に含まれるポリフェノールが、脂肪の分解を促進し、また脂肪の吸収を邪魔する効果があることがわかっています。

中国料理では、脂っこい料理を食べた後に指を洗うフィンバーボウルに、水ではなくてウーロン茶が入っていることがあります。

指についた油をウーロン茶がよく流すからということです。

この油を分解する力が、胃の表面に働きすぎると、粘膜を荒らす結果になります。

ウーロン茶で胃が痛くなる人は、コーヒーとはまた違った原因で、痛むようですね。

逆流性食道炎とコーヒー

この記事は、職場でお客様にコーヒーを出して、歓談しながら一緒に何杯もコーヒーを飲むうち、だんだん、胃が痛くなって、これって職業病だよなーと思ったのがきっかけでした。

最近、やけに胸やけがするなと思ったら、逆流性食道炎であることがわかりました。

逆流性食道炎というのは、最近よくCMなどで耳にするようになりました。

食道から胃に続くところの噴門部という筋肉が加齢で弱り、胃酸が食道へ逆流することが原因で起こるようです。

酸っぱい液がしょっちゅうのどを上がってくるようになり、そのうち胃酸で食道が炎症を起こすのです。

やたら胸やけがするから、てっきり胃が悪いのだと思っていました。

内科のクリニックで内視鏡検査を受けた結果、胃はとってもキレイでした!

ただ、食道が、茶色く黒ずんでいるのです。

軽い逆流性食道炎だという診断でした。

コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは、食道の筋肉を弱めたり、胃酸の分泌を促したりしますので、逆流性食道炎が悪化しやすいです。

もし、どうしてもコーヒーが飲みたいときは、食後にするほういいそうですよ!

あなたの健康を守るために、適度にコーヒーを楽しみましょう!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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