香川照之氏の性被害ー週刊新潮の記事
8月24日発売の週刊新潮で、香川照之氏が3年前、銀座の高級クラブで執拗なセクハラを働き、被害者の女性がPTSDを患ったとの記事が出ました。
事件は2019年7月に起こりました。被害者の女性は勤務先の高級クラブのママに、香川氏の暴走を止められなかったとして東京地裁に損賠賠償を求めて提訴しました。
訴え自身は昨年取り下げられましたが、週刊新潮が手に入れた訴状には以下のように記されています。
〈訴外香川の隣にいた子が席を外したため、その席に原告が移動したところ、突然、訴外香川は、原告の服の中に手を入れ、ブラジャーを剝ぎ取った。剥ぎ取られたブラジャーは、被告及び同行の客3名に次々と渡され、全員がその匂いを嗅ぎ、いろいろと卑猥なことを申し述べた〉
〈そして、訴外香川は、原告にキスし、服の中に手を入れ、原告の乳房を直になでまわしたり揉んだりして弄(もてあそ)んだ〉
デイリー新調記事より
これ、セクハラというレベルですか? 性犯罪でしょう。どう考えても。
しかも、香川氏以外に3人の男性客がいて、誰も止めようとしなかった。むしろ性犯罪の同犯だった。警察に被害届を出してもいいくらいです。
現場が夜の街ですから、多少のセクシャルハラスメントはあるかもしれない。しかしですね、高級クラブのビップルームでの出来事としては、あまりに品がないと思いますよ。
被害者の女性がクラブのママに損害賠償を求めたように、長時間個室に被害女性をひとりきりで客の相手をさせたり、男性従業員にヘルプに行かせなかったり、香川氏の暴行をみすみす助長したと思われても仕方ないです。
しかしですね、記事を読んだ時に違和感を感じたのは、なぜ女性は香川氏本人を訴えなかったのか。警察に被害届を出さなかったのか。そう思いました。
銀座のクラブのホステスとして、客の内情を表にしないというのは立派な心掛けです。しかしそれは自らの身に危険が及ばない範囲ですることでしょう。
ましてPTSDという後遺症を患っている。現在は示談で終わっているようですが、よく許しましたね。
ホントは悔しかったんじゃないでしょうか。病気で弱ってもいたし、これ以上、戦えなかったのかもしれません。
香川氏の事務所コメント
週刊新潮の記事を受けて、香川氏の事務所がコメントを出しました。
被害女性が香川氏本人を訴えていないこと、そして3年前の話ですでに女性と示談が済んでいることを理由に、事務所はコメントを差し控えました。
たしかに、現在もPTSDを女性が患っていたら、事件当時を思い出して悪化する可能性はあります。
しかしですね、それを理由にうやむやにしていい話ではありません。
事務所のコメントを読んでいても、どうしても香川氏側の”深刻さ”を感じない。”過去のこと”という軽さを感じます。
3年前の事件で、示談も終わっていたとしても、被害女性にすれば、一生”過去”になどならないものです。そのあたりの温度差をかなり感じました。
歌舞伎界でも「性犯罪」はご法度
歌舞伎界は女性問題には寛容です。芸の肥やしとしてさえ見られます。しかし、この度のような「性犯罪」に至っては話が違うようです。
香川氏は息子さんと親子ともども歌舞伎界で活躍されていますが、香川氏が万が一、歌舞伎を続けられない羽目に陥ると、息子さんの将来にも暗い影を落とすことになります。
売れっ子の香川氏のテレビ番組やCM全てから賠償金を求められたとしたら、目も当てられない額になることでしょう。
香川氏は、銀座のクラブで遊ぶとき、そこまで思い至らなかったのでしょうか。
彼にとって、被害女性は自分よりも”下”の立場であり、このような「性犯罪」も許容されると思っていたのでしょうか。
まとめ
ただ、ツイッターを一通り見る限り、香川氏を責めるばかりの風潮ではありませんでした。
潔く事実だと認めたことへの好意。また、3年も前の話を今更記事にした週刊新潮への疑いの声。何か裏があるのではないかと。
また被害女性は夜の街で働く女性であったことから、多少の性被害は仕事の内だとする声。様々でした。
男性と女性では見方が違うのかもしれない。それでも、この「性犯罪」を正当化できる男性は、かなり「危ない」と私は考えます。
自身の大切な女性が出来た時、同じことをされて何も感じないのか。それとも夜の街で働いている女性を完全に蔑視しているのか。
少なくとも、被害女性にPTSDという後遺症を負わせていて、あのコメントの軽さはないだろうと思いました。香川氏にとって、そして、同席していた3人の男性にとって、被害女性は”単なるおもちゃ”だったのかなと思います。
性的なことを妄想しない男はいない。しかし、それを妄想の段階で止める理性があるかないか。実際にコトに及んでしまうかどうかで人間の価値はきまるのではないでしょうか。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。感謝です!(春香拝)
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