裏切りの法則前置き
いきなりすごいタイトルで始めてしまいましたが、あなたは裏切られたこと、ありますか?
私は何回もあります。あとで自分がバカだったなーと思うレベルから、これは防ぎ様がなかったなと思うテクのものまで。
旦那のモラハラ、DVの果ての離婚。結婚詐欺。ひものような男に貢がされる。副職詐欺。
色々経験して参りました。
涙に枕を濡らした夜もあれば、はらわた煮えくりかえって顔の相が変わったことも。
あなたも、一度や二度は被害に遭ったことがあるでしょう。
お金を取られたものは、被害はお金だけですので、メンタルがそこまでやられませんが、信頼していたはずの人物に裏切られるのが、私は一番、メンタルに来るんですよね。
ひとつだけ、体験をお話しますね。
職場でのイジメ
私は保険代理店を営んでいますが、過去に何度も保険関連の職を経験しています。
契約の募集から、裏方の事務手続き、事故発生時の対応など。一通り経験しています。
この時は、生命保険の募集。いわゆるセールスレディというお仕事をしておりました。
セールスレディの職場は、金融の業界でありながら、どこかキャバクラのようなお水の雰囲気があります。
先輩の中には枕営業(狙った顧客を体の接待でオトすこと)をなさる方もおりましたが、実際にお水な営業をするというわけではなく、女の戦場を生き延びる術として、お水のホステス様の手管が必要かなと感じるんですね。
今はコンプライアンスが厳しいのであまりありませんが、昔は上司(男性)が好みのセールスレディに手を出して愛人にするなんて、ごくフツーでした。
また、上司(男性)が顧客の奥様に手を出すのも良くありました。
バレて左遷された上司もおれば、港々に女ありでうまく乗り切った吾人もおります。
手を出されたセールスレディの中には、それで上司の覚えが良くなり、支部内での地位を上げるようなこともありました。
繰り返し言いますが、現在ではそういう事象はほぼ、絶滅したと思います。
コンプライアンスが厳しいのでね。金融庁も往時に比べて目を光らせています。
ある意味、窮屈になりました(笑)
そんな女の戦場で、イジメもまた、フツーにありました。
聞くところによると、看護師中までのイジメも壮絶だそうですが(友人談)、生保レディもキツイです。
女同士でもめるのは、多くはお客の取り合い。お水と同じですね。
「私の客に手を出した」という理由で、パーティ会場で、にっくきライバルにワインを顔にぶっかけるって、ホントにありました。
その後は怒鳴り合いの小突き合いが延々と続き、野次馬が面白おかしく囲みます。
お客様にすれば、同じ会社の保険に契約しているわけで、担当者がすり替わっても、不思議に思わない方もいらっしゃいます。
そこを狙って「担当が私に変わりました」と勝手に、他のセールスが担当しているお客様の家に契約に行っちゃうんですね。
取られたら後の祭り。会社もそんなにセールスひとりひとりを大切にしていませんので、数字が上がれば正直、誰でもいいのです。
金融庁やら怖いお役人様にとがめられたり、マスコミに叩かれて世論で不利になるとかなければ、多少せこい手、汚い手を使っても、数字を先に挙げたものが勝者です。
すっぱ抜かれた方がバカだということで、おしまいです。
(形だけは叱責されたりしますけども、契約を取り上げたり、担当を変えたり、普通しません)
まあ、そんな職場に私はおりました。
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医療事務で限界を感じ、転職を考えていたところ、お世話になっていたセールスレディの方から、遊びに来ないかと言われて、当時の上司の面接を受けることになりました。
その上司が、いたく私を気に入ってくれて、ぜひ働かないかと誘われ、迷った末に転職したことから話は始まります。
当時、ウチの支部では、新人にランクがありました。
なんと、私は期待の大型新人「Sクラス」の査定でした。
本人には知らされないので、もちろん私は知りませんが、何となく漏れ聞こえるもので、私が実際に勤務する前の研修の時から、私のことは大げさに噂されていたそうです。
私より3か月先に入社したY先輩は、Aランク査定の新人でした。
彼女はまじめで成績優秀・・・実は後日、ウラがあることがわかったのですけどね・・・で通っている先輩で、私が悩んでいる時に、隣に座って話をしない?と声をかけてくれました。
私もバカだったんですけどね。気を許してY先輩に色々話しちゃったんですね(汗)
その時は天使のほほえみで「わかるわー」「大丈夫よ」なんておっしゃっていたのですが、その張本人が、私の悩みを面白おかしく支部中に言いふらし、バカにされていたことを知ったのはだいぶ後のことでした。
何となく会社の人たちの視線がおかしいなとは思っていたのです。
挨拶をしてもガン無視の先輩もいれば、新人なんてすぐやめるんだから、あんたの名前なんか覚えない!と公言する先輩もいる。
こちらを見て、こそこそ何やら内緒話をし、クスクス意地の悪い笑い声をあげる人たち。
???の鈍いワタシでした。
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営業の仕事は、契約をいただくことが存在価値そのものです。
(本当は、保険営業とは、契約よりも、その後の保全活動、お客様のフォローの方が大切です)
契約が取れたら、その時だけは満面の笑みでほめてくれる上司も、ご契約が頂けない時は、鬼の形相で攻め立てます。
メンタルにクル時もあるんですよね。正直。
そんな不調の波と、先輩の嫌がらせが相乗効果を発揮し、私はウツを発症することになります。
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朝、キツイ体を無理やり起こすと、出社時刻になるにしたがって、頭痛やら動悸やら眩暈やらが襲う。
なんとか鉛のような足を動かして会社に向かうと、ちょうど前にある信号のあたりでお手洗いに行きたくて我慢できなくなる。
汚いお話ですがね、漏らしそうになったことも何度もあります。
おかしいんですよ。それまで全く尿意がないのに、オフィスが見えると急にもよおすんです。
もう切羽ない感じで。
段々、笑えなくなって、ああ、限界だと自分で感じました。
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心療内科でストレスで自律神経が参ってしまっていると診断書をもらい、まず2週間、次に2か月の休養を勧められました。
上司に相談しましたが、メンタルにくるセールスレディなんて、一山いくらくらいでいるので、全然、相手にされていない感じ。
入社すぐなので、休職許可が出ません。
仕方ないので、遅刻、早退を繰り返し、形だけ出勤。
今度は、その「特別扱い」がY先輩のお気に召さず、イジメはさらに激しくなりました。
同じころに入社した先輩も、中堅の先輩方のキツイ扱いに耐えかねて、相次いでメンタル発症。
当時の同期近くの先輩方、ごっそり退職することになります。
まあ、この業界は、新人が入ってはやめ、入ってはやめるので、金融庁からご注意があるくらいなんですけどね。
辞めるというと「俺の顔に泥を塗るつもりか!」「これだけ特別扱いされて、まだわからないか!」とギャンギャン責められるし、怒鳴られるし。
さすがに親が切れて、労基署にパワハラで訴えろと言われたりしましたが、まだボイスレコーダーも持っていなくて、ホント甘ちゃんな私です。
そんな状態が半年くらい続いて、ようやく上司がさじを投げました。
いや、投げてくれました(ばんざーい)
「もう、君も終わりだな。いい年をして。これから何をやってもうまくいかないよ」
と捨て台詞を頂き、無事に退職にこぎつけました。
その後、2週間くらいのんびりしていたら、自律神経の体調不良はすっきり治りました。
やはり、当初の文面通り、2週間ほどのリフレッシュが必要だったようですね。
因果応報
Y先輩が優秀だったのは、実は、Y先輩を引っ張ってきた人が、自分の契約をY先輩にあげていたからです。
わかりやすく言うと、新人を引っ張ってきた人の方にもランクがあります。
自分が取り扱う契約が山ほどあっても、連れてきた新人が鳴かず飛ばずだと、査定に響くわけです。
そんな事情があり、最初から、自分の契約を分けてあげると約束して、その人はY先輩を引っ張ってきたのです。
だから、遊んでいてもY先輩は着実に契約をあげていきました。
ところが、その貴重な先輩が、転勤になってしまい、Y先輩は自分の力で契約を取らなければならなくなりました。
そのころから成績が鈍りだし、頭のよいY先輩は、すでにどうやって退職しようか考えていたと思います。
Y先輩が上司に辞める理由として、どんなウルトラCを使ったと思いますか?
それは、散々噂の種にされていた、私を使うことでした。
「春香さんの面倒を見させられているが、自分自身が体調も悪い中、一生懸命やっているのに、彼女の暗い顔を見ていたら、気分が悪くなる」でした。
上司受けの良いY先輩を、悩ませるワルイ私の図。
これが上司から捨て台詞と共に退職許可をもらえる決定打となりました。
「優秀な先輩のやる気をそぐ君は、明日から来なくていい」ということでしたので。
Y先輩は着々と退職の話を進めていきましたが、(私のせいで体調もメンタルも崩したそうですので)、次の転職先は、Y先輩の母親の職場ということでした。
ところがですね、ホントは、別の知り合いに、この会社にY先輩を引っ張ってきてくれた人のように、契約の面倒を見てくれそうな別保険会社に転職するつもりのようでした。
私と話すときに、ポロっと口を滑らしたんですね。Y先輩。
私は誰にも言いませんでしたが、古株の先輩方は、ついこの間体調を崩したはずなのに、転職先があまりにもさっさと決まりすぎることに不審を抱いたようで、以前ほど、Y先輩は可愛がられなくなりました。
それでもアポ―な先輩方は、相変わらず「春香に振り回されるかわいそうなY先輩の図」を信じていらっしゃいましたが。
正直、アポ―過ぎて、人を見る目ないと思います。
Y先輩が転職する保険会社は、ウチよりも数段厳しいことで有名なところ。
正直ね、うまくいかないだろうことは目に見えていました。
そして、私をひっぱってくれた先輩。彼女もY先輩のいうことを真に受けて、私を無視していましたが、私とY先輩のどちらを信じたらいいのか迷ったのか、ホントはどうなのかと聞かれたので、真実を伝えました。
そして、その先輩がY先輩に言われていたことは嘘だと言いました。
噂に尾ひれがついて、どんどん面白おかしく伝えられていることにも根拠がないことも話しました。
ようやくその先輩は私の方を信じることにしたらしく、Y先輩にいたくご立腹でした。
その先輩、ウチの会社では結構実力があるのでね。
Y先輩の肩身が狭くなったことはいうまでもありません。
まとめ
ついでに言いますと、退職者が多かったことと、成績が振るわなかったことで、上司も飛ばされました(笑)
彼なりに頑張ったんでしょうけど(上から目線)。
女同士の足の引っ張り合いなんて日常茶飯事だから、こズルい女に手玉に取られるようじゃねぇ。
上としての修行が足りないんじゃないの?(何様)
まあ、それは冗談として、イジメを受けた場合、適切に逃げたらいいということです。
特段、仕返しなんぞしなくても、悪い奴はどこかからつぶれていく。
これが私が今まで生きてきて、感じたことです。
その渦中はものすごく辛いけど、それこそふっと自死がよぎるのはウツの証拠ですし、それでもね、上手に逃げて、自分を大切にしてあげたらいいよ。
自分の心身が弱っている時は、逃げる、休息するの一択。
仕返しはしなくてよし。勝手にあっちがつぶれるのを高みの見物で待つ。
そして、元気になったら、次の人生を仕切りなおす。
私はこうやって生きてきました。
今、読んでくれている人で、辛い目に遭っている人、いるかな?
大丈夫。人生って、そんなに不公平じゃない。長い目で見たらね。
できたら、ひとりで戦わない方がいいけど。
どうしてもだめでも、逃げるの大切だからね。
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