高槻資産家女性殺害事件ー保険金の行方

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お金を盗まれる女性 B級ニュース

高槻資産家女性殺害事件

高槻で資産家の女性が殺害されました。

元生命保険外交員の高井凛容疑者は、女性にかけられていた1億5000万円の保険金の受取人となっていましたが、大阪の福島警察署で拘留中に首を吊って自殺しました。

もともと高井容疑者が養子縁組をしていた書類自身が偽造されたものだといいますし、1億5000万円の保険金はどうなるのでしょうか。

今のままだと、保険金受取人は凛容疑者のままです。

その凛容疑者が死亡したとなると、遺産相続と同じで、凛容疑者の妻、子どもがいれば子どもにも保険金の受け取りが相続されることになります。

本来、直子さんが指定していた、直子さんの母親になんとか保険金を渡せないものでしょうか。

事件の概要

ここで、高槻資産家女性殺害事件の概要を見てみましょう。

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2021年2月14日、高井凛容疑者(旧姓:松田)は、資産家の高井直子さんと養子縁組をしました。

この書類は偽造されたものだとされています。(7月20日に有印私文書偽造容疑で逮捕)

書類には直子さんや認知症を患う直子さんの母親の署名、そして、凛容疑者の父親や妻の署名もありました。

警察の調べによると、父親も凛容疑者の妻も「自分の字ではない」と証言しており、凛容疑者も「詳しくは答えられない」と反論していないことから、偽造に間違いないと思われます。

5月には、直子さんが加入していた、5000万円の死亡保険の受取人を、自分に変更しています。

この時提出された書類も偽造だとみられています。(保険会社では見破れなかったのでしょうか?)

7月20日、凛容疑者は、直子さんとの養子縁組の書類を偽造したとのことで、有印私文書偽造の疑いで大阪府警に逮捕されています。

このことが、数千万円あると言われる直子さんの遺産や、1億5000万円の保険金をねらう凛容疑者の焦りを誘い、直子さんの殺害を急がせたのかもしれません。

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7月22日、凛容疑者は直子さんの手を結束バンドで縛り、浴槽に沈めて溺死させました。

防犯カメラには包丁を持って歩く凛容疑者が映っていました。

包丁で脅して家に押し入ったことが想像できます。

また、事件当日は東京の自分の自宅にスマホを置いておいて、スマホの位置情報から「自分は東京にいた」とアリバイ工作もしていました。

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翌23日には、直子さんのスマホから凛容疑者のスマホにメールが送られるよう予約もされており、直子さんの死亡時刻をごまかそうともしています。

そして、残る死亡保険金の受取人を自分に変更する書類を郵送しています。

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26日に、普段から勤務態度が真面目で無断欠勤などなかった直子さんを心配して、同僚や家族が自宅を訪れ、浴室で変わり果てた直子さんが発見されました。

猛暑で死亡原因の特定は難しかったそうですが、結束バンドで手が縛られていたため、殺人事件と判断されました。(このあたりは、アリバイ工作の計画性から見て、稚拙な感じがします)

部屋の電気は突きっぱなしで、テーブルの上に置かれた70万円入りの封筒も手付かず。

室内に争った形跡もなく、もちろん通帳、キャッシュカード、印鑑の類も盗まれていません。

凛容疑者は、自然死を装ったものと思われます。

結束バンドが残されていなければ、腐敗がひどかったこともあって、事故死か殺害か判明するのに時間がかかったかもしれません。

凛容疑者の人間像

凛容疑者は、関西学院大学を卒業後、都内の大手コンサルティング会社に入社。

2018年11月に外資系の生命保険会社に転職しました。

保険外交員として勤務し、この時、直子さんと知り合い、5000万円の死亡保険を契約します。

しかし顧客から「知らないうちに別の保険まで契約されていた」などの苦情が相次ぎ、2020年6月に退社しました。

2020年8月に東京の保険代理店に入社。

この時に再び直子さんと5000万円の死亡保険を契約。

しかし秋には前の外資系保険会社でのトラブルをめぐって保険募集人資格をはく奪され、2021年4月に退社。

以後は、保険募集に携わることができなくなりました。

その後はコンサルタントと名乗っていたようです。

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保険外交員時代は、月収が100万円ほど。

高級すし店に通い、ブランド物の服や時計を好み、麻布や六本木のクラブで飲むのが日課。

店の女性スタッフにブランド物を頻繁にプレゼントするなど、かなり羽振りの良い様子でした。

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保険外交員を退職後、預貯金が少なくなり、直子さんの遺産や保険金を狙い、養子縁組を計画したと思われます。

直子さんの死亡後、遺産を1億円ほど手に入れ、黒のランボルギーニを購入。

再び、転がり込んだ大金で、豪遊していた様子です。

その後、直子さんとの養子縁組の解消を家庭裁判所に申し立て。

民法では養子縁組解消後も遺産はそのままもらえ、解消と同時に親族の扶養義務はなくなるため、認知症を患った直子さんの母親の介護費用を払わずに済むように申し立てたと思われます。

直子さんの金目当てに養子縁組制度を悪用し、遺産を手に入れ、邪魔になった直子さんの母親を切り捨てようとしたことがよく分かります。

ところで保険金はどうなる

遺産はすでに凛容疑者に渡ってしまったようですが、なんとか保険金を直子さんの母親に渡すことはできないものでしょうか。

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考えられるシナリオとしては3つです

  • 保険金が支払われない
  • 養子縁組を無効化する
  • 凛容疑者の妻子が保険金受取を拒否する

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第1のシナリオとしては、保険金が支払われない可能性です。

保険金目当ての殺人で、凛容疑者の有罪が確定すれば、保険会社は保険金を支払いません。

しかし、凛容疑者が自殺してしまったので、刑事事件としての手続きが終了してしまうと、凛容疑者の殺人を立証するのが難しくなります。

被疑者死亡のまま送検される殺人事件もあると思うのですが、このまま容疑者死亡で幕引きだと保険金を支払わなければならないでしょう。

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第2のシナリオとして、養子縁組の無効化です。

直子さんの母親は認知症を患っていますが、後見人が、直子さんと凛容疑者の養子縁組そのものを無効にする申し立てをすることが出来ます。

警察に有印私文書偽造容疑で逮捕されているなど、養子縁組に提出された申請書が偽造の疑いが高いですから、無効になる可能性は高いと思います。

直子さんの遺産がすでに凛容疑者に渡っている分も取り戻せる可能性はありますし、直子さんに黙って勝手にした縁組です。故人の名誉を回復する意味もあるでしょう。

直子さんと凛容疑者の養子縁組が無効となれば、それに乗じて手続きされた保険金受取人変更も無効とされる算段が高いと思います。

そうすれば、本来の保険金受取人である、直子さんの母親に戻ることでしょう。

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第3のシナリオとしては、凛容疑者の妻子が保険金受取を拒否した場合です。

保険金の受け取りは拒否することができます。

その場合、死亡保険は「契約者自身のものだった」という扱いになります。

受取り待ちの保険金は、契約者本人、つまりこの場合は直子さん自身のお金となりますので、相続財産の一つとなります。

このケースでも凛容疑者の養子縁組が残ったままでは、結局、保険金ではなく相続財産として凛容疑者が受け取れる財産になります。

この相続が発生したとみなされる時期が、凛容疑者死亡後になれば、凛容疑者の子どもが代襲相続するでしょうし、子どもがいなければ凛容疑者の親に代襲相続が回ってきます。

凛容疑者の死亡前だったとしても、やはり現在は死亡しているので、同じく代襲相続になるでしょう。

直子さんの母親に保険金を受け取ってもらうためには、凛容疑者の妻子に保険金の受け取りを拒否してもらった上でさらに、遺産の相続放棄をしてもらう必要があります。

そうすれば、遺産の相続を放棄した親族はいなかったものとして扱われるので、唯一本当の親族である母親にようやく保険金が回ってきます。

まとめ

凛容疑者の母親が認知症を患っているので難しいですが、後見人を介して、凛容疑者の養子縁組の無効化を戦って欲しいと、個人的には思います。

それが個人の尊厳を保つことにつながると思うからです。

今回の事件は、保険営業に携わる者としては許せない行為です。

死亡保険は故人の死後、遊び惚けるためにあるのでありません。

死後、その方に経済的に支えられていた人が困らないように、残す、大切なお金です。

故人の尊厳を台無しにするような行為を、仮にも保険営業に携わる凛容疑者が起こしたということが非常に腹立たしい。

まして、彼は問題を起こすまでは保険契約の営業がトップレベルだったそうじゃないですか。

保険会社にも、金額だけで営業員を称賛する風潮は改めていただきたい。

真に、お客様のための契約を誠実に行っているか。

そして、誠実であれば、保険会社にとって実入りの多い、いわゆる”美味しい契約”は減ってしまう。

だから目をつぶるのでしょう。多少やんちゃしても。会社に益があれば。

しかし、誠実な契約でないものは、まわりまわって、業界をつぶすのだと思います。

消費者はそんなに愚かじゃない。いつか見抜かれる日が来る。

そう肝に銘じたいと思います。

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今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。感謝です!(春香拝)

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