カラスの生肉!?
ショッキングな記事を見つけました!
東京新聞の【突撃イバラギ】という連載記事です。
カラス肉の生食文化 究極のジビエに挑戦
とあるではありませんか!
なんでも茨城県の一部地域ではカラスを食べる風習があり、記者が一度食べに来ないかと誘われるところから話が始まります。
しかもお誘いを受けたのは、カラスの刺身!
生肉ですよ!生!
実はカラスが食べられることも知りませんでしたが、調べてみると、例えばフランスなどでは高級ジビエ料理とされていて、ちゃんと食べられるんですね。
しかし、普通は火を通してのこと。むね肉やもも肉を食べることが多いようです。
カラスだけでなく、ジビエ料理の生食は非常に危険です!
シカやイノシシ等の野生鳥獣は、E型肝炎ウイルスや腸管出血性大腸菌、サルコシスティスなど、食中毒の原因となる様々なウイルスや細菌、寄生虫を保有していることがあります。
栃木県ホームページ
食用として出回るレバーでさえ、生レバーが禁止されたくらいです。
やっぱり危険でしょうね。嫌な予感がしますが、この新聞記者さんは無事だったんでしょうか。
カラスの生肉は美味だった!
まずは一切れ。柔らかい。味や食感は馬肉や鯨肉の刺し身に近いか。スイートポテトとは違う気がするが、確かに臭みは全然ない。続けて二切れほどいただく。「さっぱりしていて食べやすい」と、他の初参加者の箸も進んでいた。
<突撃イバラキ>カラス肉の生食文化 究極のジビエに挑戦
美味だったそうです!危険を顧みず、新しい味に挑戦した根性はあっぱれ。さすがは新聞記者とほめたたえるべきでしょうか。
寄生虫や危険な病原菌がなくてよかったですね。
この新聞記事によると、地元の人はよくカラスを生食しているようですから、この地域のカラスはひょっとしたら清潔なのかもしれません。もしかしたら。
またもも肉はニンニク醤油につけて、囲炉裏でじっくり焼いたそうです。
この日、カラス狩猟歴四十年というご主人が用意してくれたのは、ハシブトガラスとハシボソガラスの二種類、計十三羽。まずは串に刺したモモ肉を、いろりの灰に立てていく。
炭火で時間をかけて焼いたモモ肉は筋肉質で非常に硬い。とはいえ、ニンニクを利かせた味付けが絶妙で、けもの臭さも皆無。ビーフジャーキーのような食べ物だと思えばいける。「ビールに合いそうだね」との声も上がった。
<突撃イバラキ>カラス肉の生食文化 究極のジビエに挑戦
もも肉は筋肉質で硬いそうです。カラスのふとももってたくましい感じしますね。そういえば。
にわとりと違って、脂肪分が少なくて引き締まっているということですね。筋トレが行き届いているんですね。
念のため、帰宅してすぐにシャワーを浴び、着ていたものは全て洗濯機にぶち込んだ。心配だったおなかの具合は、翌日まで何ともなかった。
<突撃イバラキ>カラス肉の生食文化 究極のジビエに挑戦
翌日まで食中毒の兆候はなかったそうですので、この生食会は成功だったのでしょう。無事で何より。
ところでカラスって勝手に捕まえていいの?
結論から言うとNGです。鳥獣保護法で禁止されています。
A5.カラスに限らず、全ての野生鳥獣は、鳥獣保護管理法により、許可なく捕獲したり処分したりすることは禁じられています。うるさい、迷惑だからといって、捕まえることはできません。
ただし、巣の撤去と同時に、ヒナや卵を処分する場合や、農作物などに被害が発生した場合で、追い払いや防除対策などをしても被害が軽減しない場合は、有害鳥獣捕獲の許可を受けて捕獲することができます。詳しくは、東京都の担当窓口までご相談ください。
動物保護の観点から、カラスも許可なく捕まえること、殺すことは禁止されています。
それもたとえ、ゴミをつついて迷惑だったとしてもです。
電線の上に巣を作った場合などは、害虫駆除業者などが許可を得たうえで駆除します。
素人が勝手に捕まえちゃいけないんですね。
ただ、有害鳥獣として指定されているカラスの場合は、卵を産んだ後、決められた一定の期間、狩猟が許可されています。
この期間は県によって違いますが、結構な数が駆除されているようです。
そして、駆除したカラスは食べてもいいのです!煮ようが焼こうが好きに食べてよし!
この際のカラス肉が、市場に出回ったりしています。
カラス肉売ってます
ちゃんとカラス肉は市場に出回っています。
カラス1羽400グラム、4300円。売り切れだそうです。
害獣駆除で狩猟できる期間が決まっているので、おそらく期間限定なのだと思います。
また、カラスの研究家、塚原 直樹さんは、駆除した後のカラスを有効利用するため、カラスを食べるプロジェクトを開催しています。
そのプロジェクトの中で、食肉加工業者さんの協力を求めていますので、今後もカラス肉市場は広がっていくのではないでしょうか。
ジビエ料理ブームも追い風になるでしょう。
ちなみにカラス料理のレシピ本も出ています。
カラスの内臓も食べた人がいる
ジビエとして流通しているのはむね肉ともも肉なのですが、なんと自分でカラスを狩猟して、内臓まで食べた人がいます。
こちらのサイトの管理人さんは、実にいろいろなものを採取して食べていらっしゃるのですが、その中にカラスの記事がありました。
カラスの皮は大変硬く、ホルモンどころかゴムシートだそうです。
お次は手羽、皮の塊のような手羽先は予想通りの硬さ。まるでゴム長靴を食べてるカンジ。
内臓系はニワトリと似た味でどれも食べられますが、なんだか後味に苦味を感じます。個体によっては苦くないものもあるので、カラスの食物に関連しているのでしょうか?
体に悪いものが原因でなければ良いのですが。
(ちなみに砂ずりの内容物はお米などの穀物でした)なお内蔵のうちぼんじりについては、ニワトリと違ってそうとうひどい味。硬く、追い打ちをかけるようにイヤな苦味。脂ものっていません。最悪です。
カラスをとって食べた
以上、こちらの管理人さんが試された結果、むね肉ともも肉以外は、美味しくないそうです。
まとめ
カラスは食べられますが、内臓、皮、生肉はやめましょう。
また、勝手に捕まえてはいけません。鳥獣保護法で禁止されています。
期間限定ですが、市場に出回っていますので、食べたくなったら通販で購入しましょう。
機会があったら、あなたもカラスワールドを経験してみてくださいね!
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝です!(春香拝)
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