同性婚を認めないのは「合憲」大阪地裁

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B級ニュース

同性婚を認めないのは「合憲」だとする判決が大阪地裁で出ました。

→ 同性婚を認めないのは「合憲」 原告側の賠償請求を棄却 大阪地裁 ←

同性婚を認めないのは「合憲」?「違憲」?

みなさんは同性婚をどう思われますか?憲法で同性婚を認めているのか、はたまた禁止しているのか。その見解は人によって違いますし、判決も札幌では「合憲」、大阪では「違憲」と、どちらも出ています。まだ決まった答えがないのです。

同性カップルを「結婚に準じた関係」として認める「パートナーシップ制度」は2015年に東京都渋谷区と世田谷区で初めて制定されてから、2021年では100を超える市町村で制定されています。パートナーシップ制度は婚姻制度とは違い、あくまで「結婚に準じるもの」、この人たちはパートナーですよと認めてもらう、公認カップルになるだけのことですので、実際は司法書士のもとで任意後見契約、死後事務委託契約、遺言など、法律的により結婚関係に近い権利を得ていかなければなりません。

単に市町村に「パートナー」として認められたところで、大きな手術の時に委任状が書けるかというと、無理です。親や兄弟を呼べと言われるでしょう。任意後見契約が必要です。遺言がなければパートナーの死後、住んでいた家の名義によっては追い出されるでしょう。財産を分けてあげたいとしても、親族が遺留分を請求してきたら、裁判で負けるでしょう。「パートナー」は「配偶者」ほどの権利を持たないのです。※結婚同等の権利を認める市町村もあります

この裁判は、パートナーの権利を確保するために戦っていると考えます。単に「配偶者」という正式な名前が欲しいのではなく、普通に夫や妻ならば結婚と同時に与えられる権利が、パートナーには一切ないからです。単なる恋人や愛人と同じレベルですね。配偶者の権利は絶大なのです。

ところでLGBTって具体的に何?

LGBTは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)の略語で、「性的少数者」のことです。最近ではもっと性的少数者の種類が増えていて、LGBTQIAとも呼ばれます。残りのQIAは、クエスチョニング(自分の性がわからない、または決めていない人)、インターセックス(生まれつき男女両方の身体的特徴を持つ人。両性具有とも呼ばれますね)、アセクシャル(誰に対しても恋愛感情を持たない人、無性愛者)です。性的マイノリティに対して友好的、差別などしない人をAlly(アライ)と呼ぶそうです。あなたの周りには性的マイノリティの方がいるでしょうか?

→ LGBTQIAとは?多様化する性的マイノリティへの理解を深めよう ←
→ LGBTとは?をなるべく簡単に解説 性的マイノリティへの理解を深める ←

上のふたつの記事を読めばよく分かります。自身の性的マイノリティに自信をもって語れる人もいるでしょうが、多くの方が「恥ずかしい」とか「他人には言えない」と考えます。あなたが親御さんだったとして、息子さんが自分はゲイだから男性パートナーと一緒に住むと言われて、ほんの少しも動揺しないことはないと思います。どれだけ理解のある親でも、一瞬の躊躇はあると思います。ご自身が性的マイノリティなら、もしかしたら息子さんの気持ちがよく理解できるかもしれませんが、ご自身がノンケの場合は本心から理解することは難しいのではないでしょうか。

例えばご自身が「自分は女性だ」と心で理解しているのに、なぜか体は男性だとします。女性トイレに入りたいですか?体に従って男性トイレに入りますか?女性の皆さん、あなたの外見は男性だから女性トイレに入らないで!と言われたら、どう感じますか?人によっては、自分が男性なのか女性なのかわからなくなることもあるでしょう。特に子供のころから自分の体の性と心の性が一致しない場合は、精神的にとても不安定になることと思います。

LGBTは生まれる前から決まっている

LGBTのカップルは両性からなるカップルと違って子孫を残せません。だとするとダーウィンの進化論で行けば淘汰されていなくなっていくはずですね?ところが現実はそうではありません。それこそローマ時代にも男色はありましたし、キリスト教の司祭が美少年を物色するような腐敗はよく聞く問題です。延々とLGBTは続いてきたのです。

実は興味深い研究があります。それはエピマークという母親の胎内で作られる物質です。エピマークは性別や生殖器の発達、恋愛対象者の性別を決めるとされています。母親のエピマークは、彼女が胎内にいる時に彼女を女性として、女性器を発達させ、将来異性である男性を恋愛対象として選ぶようにします。この母親のエピマークが彼女にとどまらず、子供に受け継がれることがあるというのです。母親の「女性」としてのエピマークを彼女の胎内に宿った男児が受け継いだとしたら?逆もありきです。父親のエピマークが結婚して妻の胎内にいる女児に受け継がれる。。。これが性的少数者の生まれる過程を説明したひとつの仮説です。

→ 同性愛者が生まれるカギをにぎる最新研究「エピジェネティックス」

インターセックス、両性具有の人はどうでしょうか。人間をのぞく動物には雌雄同体、一つの体に男性と女性が同居している生き物も存在します。たとえばかたつむりやなめくじなどは、自分の男性器と女性器で受精できます。しかし人間の場合は、そういう意味の雌雄同体の人はいません。インターセックスの人は、生まれながらにして性別が未分化のことが原因です。しっかり性別が分かれないで、不完全な状態で男性器も女性器も存在する場合が多いので、成長するうちに本来どちらの性別だったのか判明することもあります。珍しく感じますが、調査によれば2000人に1人くらいの割合で生まれるそうなので、そんなに珍しいことではないかもしれません。あなたの近くにもいるかもしれませんね。

→ 両性具有は実在するの?実在する有名人や両性具有の出産の割合 ←

動物にも「性的少数者」はいる

LGBTは遺伝の問題もありますし、自然淘汰されるものではありません。またインターセックスの人は2000人に1人の割合で存在します。この問題はずっとあるのです。なぜ今まで大きく騒がれることがなかったのかというのは、単に性的少数者の方々が世間に理解されることはないと、表面上に出さなかっただけだと思われます。実際にはかなり生きにくい人生を送られたのではないでしょうか。

「恥ずかしい」「他人には言えない」感情も、社会的に「よくあること」「ふつうのこと」と意識が変わってくれば、問題にならない時代が来るかもしれません。雌雄同体の動物はいても、性的少数者の動物がいないかといわれると、そんなことはないんですよ。

実は、1500種の動物で同性愛が観察されています。特にイルカは性的に奔放で、バンドウイルカの多くはバイセクシャル(両性愛者)とのことです。メスには全く興味のない同性愛者の雄羊もいるそうです。

→ 自然界ではクィアは当たり前 展示会で見る性の多様性 ←
   ※クィアは「奇妙な」という意味ですが、ここではLGBTの枠にはまらない奔放な性的少数者を指します

上記の記事では、不思議な性的少数派は動物界ではむしろ普通で、生き延びるために有効に利用されている。人間界で主に宗教観などから「恥ずかしいこと」とするのは、生き物として「不都合」だ、と述べています。これくらい振り切れたら、もっと生きやすいかもしれませんね!

まとめ

人間の世界は動物の世界に比べたら、まだまだ了見が狭いということです。動物における「恋愛」は子孫を残す目的というのに対して、人間の恋愛はもっと文化的な側面もあります。そういう関係で動物に比べればもっともっと繊細なのだとは思いますが、もう少しタブーが緩められてもいいのではないでしょうか。

性的少数者の方々は、性的アブノーマルとは違い、ご自身が選んだものではありません。生まれながらにそういう性質なのです。変われと言われて、はいそうですかと変えられるものでもありません。ましてや誰にも迷惑はかけていません。ご自身に「自然」に備わったものでしかないのです。

もう少し、偏見を弱めませんか?生きやすい世の中にしましょうよ。よろしくお願いします。

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