※先日、投稿したカナダ出身俳優の美容整形死のニュースが、フェイクニュースの可能性があるとの事です。続報があれば、追記します。(2023年4月28日)
「BTSの顔に整形して死去したカナダ人俳優」のニュース、フェイクの可能性
カナダ出身俳優セイントさん 顎のインプラント手術で死亡
Daily Mail Onlineによりますと、カナダ人の俳優で、韓国で活動していたSaint Von Colucci(セイント・ヴォン・コルッチ)さんが、顎のインプラント手術の感染症で、4月23日に亡くなりました。
セイントさんは、2019年に韓国に渡り、韓国でも大きな事務所の練習生になります。
カナダ系ポルトガル人歌手件作曲家として活動していました。
韓国ドラマ「Pretty Lies」に一夜にしてK-POPアイドルになるヨーロッパ交換留学生の役で出演しています。
このドラマは、2022年12月に撮影は終了しています。
2023年10月から、アメリカの動画配信サービスで配信される予定でした。
また、挿入歌「Pretty Lies」「OPPA」の2曲が彼のデビューアルバムとして収録される予定でした。
まさに、デビュー間近での突然の死。
彼に一体、何が起こったのでしょうか。
ジミンになりたい:整形手術を12回繰り返す
セイントさんは、西洋風の自分の顔のせいで、韓国で仕事がもらえないのだと悩んでいました。
憧れの目標はBTSのジミン。
彼のように、韓国風の顔になるために、実に12回も整形手術を繰り返したのです。
鼻の整形、フェイスリフト、唇の縮小、眉や目のリフト。
そして、彼の命を奪った、最後の手術は、顎のインプラント手術でした。
ここまで、実に22万ドル(役2900万円)を費やしています。
顎のインプラント手術は、事前に危険性が高いと説明を受けていたようです。
それでもセイントさんは、手術を受けたがりました。
憧れの韓国風の顔になるために。
ジミンになるために。
しかし、手術は成功しませんでした。
4月22日の夜、感染症のため、入院を余儀なくされ、23日に、彼は短い命を散らしました。
まだ22歳の、前途ある若い命を。
セイントさんの広報担当者によりますと、彼はこう思い悩んでいたそうです。
韓国で仕事を探すのは難しい 西洋人の外見のせいで、差別されている
特に、四角いフォルムを持つ、自分の顎のラインを嫌い、アジア人のようなV字型のラインを求めていました。
アジア風V字顎の強いあこがれがあったので、手術の危険性を軽視してしまったのかもしれません。
彼もまた、外見上の悩みにとらわれる、ルッキズムの犠牲者だったと言えるでしょう。
顎のインプラント手術とは?
オトガイというのは、下あごの先端部分のことです。
医学的にあごというと、上あご、下あごを含む広い部分を指すので、オトガイインプラント術と呼ぶのだそうです。
この、顎のインプラント手術というのは、一体、どんな整形手術なのでしょうか。
実は、日本でも普通に行われています。
口の中から、粘膜を1センチほど切り、インプラントを挿入して、理想の顎の形を作ります。
確かに手術ですから、危険性がゼロというわけではないでしょう。
しかし、日本の美容外科医のサイトを見る限りでは、命を落とす危険性が高いようなイメージはありませんでした。
韓国では違うのでしょうか?
韓国での整形事情
日本でも、まぶたを二重にするぷち整形が流行るなど、整形ブームはありました。
それでも、韓国の美容整形ブームに比べると、美容整形熱は高くないように思います。
韓国では具体的にどうなんでしょう。
韓国芸能界では美容整形は当たり前
現在の韓国芸能界では、整形は当たり前のようです。
当たり前を通り越して、整形を受けていないと、デビューすらままならない状況だと言います。
韓国人の美意識の根底には、完璧なシンメトリーを最高の美とする儒教的な考え方があり、美しい顔形になれば、それだけで自信を持つことができ、精神的な安定が得られるという人が多い。 高校を卒業する女学生の80パーセント以上が、卒業記念に整形するといった調査もある。
日本では、整形に後ろめたさを感じたり、作られた造形的な美を良しとしない考え方が主流です。
しかし、韓国では違うようです。
完璧な美という形があり、それにどれだけ近いか、それが価値観となるところがあるようです。
その価値観も手伝って、美容整形へのハードルは、日本とは比べ物にならないくらい低いです。
また、美しさが商品価値となり、能力の一部ともなる韓国芸能界では、美容整形は、一つのたしなみといっても良いかもしれません。
韓国での美容整形には、素人医師が紛れている
韓国で芸能人が美容整形を告白したことで、”正直に美容整形を告白し、時代の先端を堂々と歩いている”として、人気が急上昇したことがありました。
その現象もあって、韓国では美容整形の人気が過熱し、整形へのハードルはとても低いものになっています。
人気が過熱しているのですから、韓国での美容整形は”儲かる仕事”なのです。
残念ながら、倫理よりも儲けが先行しているクリニックも多いのが現状です。
もちろん、腕の良い、倫理感のしっかりしている優秀なクリニックもあるのですが、美容整形を安く済ませたい人がお世話になるのは、質の低いクリニックになりがちです。
”幽霊手術”と呼ばれるのですが、麻酔がかかる前にいた医師と、実際に執刀する医師が違ったなんていうこともままあるのこと。
もちろん、患者さんに隠れて執刀するのですから、腕の良いお医者さんではありませんね。
多くは、研修医、悪くすると、医師資格もあるのかないのかおぼつかない、素人の可能性もあります。
このように、多くの質の悪い、安いクリニックが氾濫しているのが現状です。
まとめ
今まで見てきたように、韓国では芸能界にデビューするのに、美容整形が当たり前であること。
そして、完璧な美にどれだけ近いかで判断されるとしたら、どうですか?
セイントさんが思い悩んでいたこと。
韓国で仕事を探すのは難しい 西洋人の外見のせいで、差別されている
この言葉の意味がわかりますね。
韓国で、一人前の芸能人として活躍するためには、韓国で認められる美に近づくことが必要だったのです。
日本にいる私たちからすれば、別に整形などしなくても、実力で勝負すればよかったのに!と思いますね。
韓国では、少し事情が違うのです。
韓国風の顔であることの意味が、日本人の私たちが考えるより、ずっと重かったわけです。
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そして、顎のインプラント手術が、かなり危険だと、手術前から言われていたとのこと。
日本式に顎のインプラント手術をするとしたら、口の中から1センチほど粘膜を切って、インプラントをあごの先に挿入します。
もちろん、粘膜にメスを入れたり、異物であるインプラントを体内に挿入したりしますから、感染症の危険はもちろんあります。
ですが、最初から、”かなり危険な手術”だと言われていたことが、どうもひっかかるんですよね。
要は、クリニック側に、安全に美容整形手術ができる自信がなかったということですね。
もしかしたら、顎の骨を削る行程があったのかもしれません。
美容整形で死亡事故が起こるとしたら、骨を削ったことによる出血か、脂肪吸引によるものが大半を占めます。
骨を削って出血が起きると、なかなか止血できないそうです。
日本では、骨を削る行程がある美容整形は、原則、入院対象になりますが、韓国では外来で行うことも多いようです。
美容整形にわざわざ日本から訪れて、手術後に、宿泊先で亡くなった事例もあります。
セイントさんが、危険を承知で美容整形を受けているので、クリニック側に責任はないのかもしれません。
右のフードをかぶっているのが、元の顔のセイントさん。
左のスーツ姿のセイントさんが、美容整形後のセイントさんです。
真ん中が、セイントさんが憧れて、自分の顔を近づけようとした、ジミンです。
美容整形後のセイントさんは、どこか、人工的な感じがして、不自然だと思いませんか?
日本の美容整形は、整形したのがわからないように、自然に仕上げるのが普通ですが、韓国の場合は、自然さに配慮しません。
完璧な美に対して、どんどん近づいていく、人工的に近づけていくイメージがあります。
だから、不自然でもいいんですね。
おそらく、10年後は、顔が崩れてくると思います。
手術した場所と、そうでない場所との、老化のバランスがとれないでしょうから。
そうしたら、延々と、美容整形をし続けることになってしまいますね。
深い闇を感じるのは、私だけでしょうか。
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